長野ツーリングからの続き

8月12日。
不安定な天気の続く中、山梨県の北杜市を経由して長野県・蓼科へやって来ました。
大河原峠の山小屋で一泊し、明けた8月13日。
この日は自身初の北陸を目指す予定となっております。

天気予報では北陸方面は晴れマーク有り!
しかし依然として不安定な状態は続いている為、油断は出来ない状況です。
さて、結果は如何に!?

4:20。
布団から這い出し、大河原ヒュッテの外へ出てみる。
薄明かりの中、大河原峠の駐車場がうっすらと浮かび上がります。

峠の向こうには見事な雲海が広がっている!
昨夜の陰鬱とした雰囲気とは別世界の様だ!ヽ(・∀・)ノ

4:50。
次第に景色が見えて来ました。
車中泊の人達も起き出して来ました。

朝焼けの雲海。
街中のホテル泊では、この光景は拝めないだろう(´ー`)

ここは小屋から蓼科山登山道に少し登った丘の上。
絶好のご来光ポイントです。

車中泊していた人達が、ぼちぼちと蓼科山へ登って行きます。
お気をつけて下さいませ( ´ ▽ ` )

5:15。
おはようございま〜す!ヽ(・∀・)ノ

残念な事に、肝心の太陽は厚い雲の向こう側。

大河原峠の夜明けの様子です( ´ ▽ ` )

コーヒーを飲みながら眺める朝焼けは最高のひととき!
いやぁ、たまりませんねぇ〜

すごい雲海だけど、この下って雨降ってるんじゃ。。。

朝露を浴びて輝く苔達。

この時、気持ちが揺らぎましたね。
ツーリングの予定を変更して、このまま蓼科山に登っちゃおうかな?と。
シューズも水もあるので、登山に切り替えても対応可能です。

さて、どうしようと悩んでいると、、、

ぐはぁっ!
あっという間にガスってきやがった!!

ダメだこりゃ(;´Д`)
とても山にゃ登れんわ。。。
ほんっとに山の天気は変わりやすいぜぇ〜

5:30。
朝食を頂く。
バイクとは言え、しっかりとエネルギーを充填していかねば!

6:40。
準備を整え、出発の時間となりました。
この時、既に小雨が降り始めておりました。
ヤレヤレ、今日もこのパターンかよ(´・ω・`)

モタモタとレインコートを着込み、峠を出発!
オーナーさん、お世話になりました〜!
また来るぜ、大河原ヒュッテ!

蓼科スカイラインを降り、大門峠からビーナスラインへ。

展望台に立ち寄ってみたものの。。。
ご覧の通り、ガッスガスで全く展望無し。
この時は雨が止んで路面もドライでした。
それだけでも御の字ってところか。

曇りとは言え、さすがのビーナスライン。
車もバイクも多いです。

曇っている以上、長居は無用。
扉峠から降り、岐阜方面へ向かいましょう!

ここは県道67号線。

ご覧の通りここもにわかにガスってますが、後方の山を見て下さいよ。
先ほどの展望台を出てから、ひどいのなんの。


雨に加えて、超濃霧が発生!!
目の前が真っ白!ヽ(;´Д`)ノ

扉峠からの下りが特に最悪でした。
とにかく超低速で慎重に降りました。。。
マジで泣きたくなってきましたわ(´・ω・`)

松本市街地へ降り、コンビニに立ち寄った際に店員さんにちょっと話を振ってみたのですが、
店員さん曰く、「今日は全然雨ないですねぇ。昨日も天気良かったですよ!」との事。

恐るべし、山の天気。。。
まぁ、もういいや、さっさと次へ向かいますよ。

国道158号線、道の駅『風穴の里』に到着。
もはや雨の『あ』の字も見当たらない絶好のツーリング日和。。。
なんだよこれ?と思わずに居られんわ(´・∀・`)

ここでレインウェアを脱ぎ捨て、休憩します。

前回同様、わさびコロッケを食す。
これ、けっこう気に入りましたね。
こういうさっぱりしたわさび味は好みです。

安房峠へ向かういろは坂を登ります。
途中、展望の良い箇所があったので停車してみる。

しかし、、、
この手前の上高地渋滞が、これまた凄まじかった(;´Д`)
上高地ってこんなに混むのかよ!?
朝の雨と上高地渋滞で、もうHP減りまくりなんですけど。。。

快晴もいいけど、こんな雲も絵面として有りですね!

おっと!
写真左上に、グッドタイミングでハチが映ってたヽ(・∀・)ノ

長野・岐阜の境、安房峠に到着。
写真の奥が岐阜方面です。

こちらが長野側。
正面の雲の向こうは穂高岳です。
ん〜、惜しい(´・ω・`)

国道471号線の道の駅『奥飛騨温泉郷上宝』にやって来ました。
この辺りのバイクは重装備が多いですね( ´ー`)
自分の隣のライダーさんは、これから能登半島へキャンプへ行くとの事です。
その向こうのPS250さんもまた、キャンプ道具満載。

皆さん、良い旅を!( ´ ▽ ` )ノ

この道の駅にはオートキャンプ場が併設されています。
バイク料金が設定されていて、1000円とリーズナブル。(入場料は500円)

しかしこのキャンプ場、芋洗いの予感しかしないのは気のせいか。
夜とか騒がしそう。。。

串焼き団子を食す。
うまい!食べ応えもあります。

そして飛騨牛の串焼きだ!(・∀・)
やはり飛騨に来たら牛を食べずにスルーする訳にはいくまい。

道の駅のこういった ”ちょい食べ” 巡りが最高に楽しい。
ロングツーリングの醍醐味の一つと言えるだろう。

道の駅を出て国道471号線から高山大山林道へ入ります。
この林道は全線舗装の大規模林道です。

山吹峠に到着しました。

何やら石碑が立ってました。
面倒なので読まずにスルーw

小さな祠が。
山之村キャンプ場までの距離が記載されておりました。

高山大山林道はめっさ快適かつ好景観。
近場の山之村キャンプ場はリーズナブルな料金設定なので、
キャンプツーリングの利用に向いたコースではないでしょうか。

飛越トンネル前に来ました。
この先がいよいよ有峰林道です。

トンネル手前は駐車場になっており、北ノ俣岳(きたのまただけ)登山口があります。
北ノ俣岳はかなりの絶景が拝める山で、この日も車が多かったです。

駐車場脇の道標です。
有峰湖の展望台もあるのか!
寄って行きたいところですが、50分とあります。
この時点でタイムロスがあるので、悔しいけどスルーします。

有峰林道の入り口に到着!
有峰林道は有料道路なんですよね。
入り口の料金所で支払いを済ませます。

4輪の料金はびっくりするくらい高いのですが、バイクは300円とお買い得(・∀・)

以前より気になっていた有峰林道、堪能させてもらいましょう!

んが、ちょいと雲行きが怪しくなって来ましたよ(´・ω・`)
よもやここで雨とかやめてくれよ?

噂通りの超快適路!!
有料とあってか、通行量は少なかったですね。
こんな心地よい道で、スピード狂の走り屋と出会いたくはないものです。

所々有峰湖が見えます。
先ほどの展望台からは、どんな景色が見えたのかなぁ〜。

道は良く整備されていて、さすが有料道路といったところか。
心地よい林間のツーリングをじっくり楽しめます( ´ー`)

紅葉期に訪れたら、たまらないでしょうねぇ。
その頃には混み合うのでしょうか?

見事な林間のストレート!
たまりませんねぇ!

そうそう、この日、ツーリング人生で初めて熊と遭遇しました。
道の脇で子熊が歩いているのを発見!
子熊がいるということは、近くに親熊もいるはず。
当然停車もせず、ささっと走り抜けました。

有峰湖まで降りて来ました。
静かでとてもいい感じ。

有峰ダムに到着!

ダムの天端も林道の一部となっており、信号機による交互通行となっておりました。

有峰ダムは重力式コンクリートダムで、北陸電力の水力発電ダムです。
高さは140mとのこと。けっこうでかくて迫力があります。

こちらは有峰湖側。
紅葉とセットで見たいですね( ´ー`)

ダムから先の道へ。
路面は綺麗ですが、狭くカーブも多いです。
くれぐれもスピードを出さない様に!

さて、それでは本日のハイライト、称名滝へ向かうとしましょう!

県道6号線から県道170号線を経て、やって参りました称名滝の駐車場。
途中、料金所ゲートがありましたが、無料となっておりました。
時期によっては有料なのでしょうか??

駐車場から滝まで30分。
天気が若干不安ですが、行ってみましょう!

行程は至って楽ちん。
舗装されているので、街中の格好で大丈夫です。

遊歩道から称名川、そして対岸の岩壁を眺める。

この岩壁は『悪城の壁』と呼ばれており、すごい迫力です!!
高さが約500m、2km程に渡って称名滝へ続いている様です。
ガスっていて上部が見えず残念ですが、逆に神秘的な迫力を醸し出しております。

植生も見ていて楽しい( ´ ▽ ` )
ヤマブキショウマですね。

こちらはシシウドかな。

ん〜、ヒヨドリバナでしょうか。

奥に滝が見えて来ました。
その下に展望台、手前に飛竜橋があります。
飛竜橋は後で渡ってみるとして、まずは滝へ向かいます。

滝直下の建物前から。
歩き始めてから不思議に思っていたことがあります。
行き交う人達の多くが傘を持っていたのだ。
確かに曇っているけど、雨はまだ大丈夫じゃないのかなぁ?
と思っていたのですが、傘の理由が分かりました。

写真をみて、正面がガスっている様に見えるでしょ?
これ、霧じゃないんですよ。

そう、、、

水しぶきなのだ!!!

展望台へ至るこの称名橋の上がとくに凄まじかった!
まるで雨の様な水しぶきが滝から吹き付けてくるのだ!

そしてついに称名滝に到着!!
これは称名橋の上から撮影したのですが、写真を撮っていると、瞬く間にずぶ濡れに(;´Д`)
な、なるほど、こりゃ確かに傘が欲しいわ。。。

でもって、展望台へ。
展望台は2段用意されております。
この辺りは橋の上よりも穏やかで、余り水は飛んで来ません。

称名滝。
この滝は落差350mで、日本一の落差を誇る名瀑です。

展望台には屋根付きの東屋があります。
ここで滝を見ながらラーメンってのも、オツなものでしょうね( ´ ▽ ` )

悪城の壁同様、ガスっているので上部まで拝めず。

称名滝の右側、Vの時に落ちる細い水の流れが見えると思います。
こちらはハンノキ滝と呼ばれていて、なんと落差は500mもあるとのこと!
ただし、水量がある時期のみ出現する為、形式上は日本一の滝として認められて居ないらしい。

この日はかろうじて見ることが出来たので、ラッキーだったのかも?

改めて称名橋の上から。

ちなみに、滝へはこれ以上接近出来ません。
降下地点が無いし、近づいたところで水しぶきと風が激しすぎてろくに見れないでしょう。

称名滝の動画です( ´ ▽ ` )

展望台を引き上げて、先ほど見えた中間地点の飛竜橋を渡ってみましょう。

橋の上から滝方面を眺める。
ここからだとハンノキ滝しか見えない。

橋を渡ると何やら石碑がありました。

おやっ、これはなんだ!?

道があるじゃないか!!?

『八郎坂』とある。
称名滝に行くことしか頭になかったので、全く調べていないぞ!

路肩にある注意書きを見ると、どうやら登山道の様だ。
『落石や路肩崩壊の危険性があります』とな。。。

覗いて見ると、狭い山道が続いている様子。



・・・で、どうするの?
まさか登るつもりじゃないよね??

ちょっとだけ、、、ちょっとだけ行ってみようかな(´・∀・`)

狭いつづら折れを登って行く!
トレッキングシューズ持って来て良かったぜ。

どこに向かっているんだ!?
絶対人居ないだろって感じの登山道が続く!

リボンだ!
通行禁止の看板も無いし、どうやら現役の登山道の様だが。。。

ガレたところもあった。
基本的に崖を登って行く道なので、油断して滑らせると大怪我は必死だろう。

えーと、、、



撤退確定!!!

全く調べていない上、この時点で既に17時を過ぎているのだ。。。
この状況でこれ以上進むほどバカじゃないぜ(´・ω・`)

撤退地点から振り返ってみる。
雰囲気は十分に楽しめたので、良しとしますかね。

ありゃりゃ、橋の脇のパネルに、ちゃんと解説が載ってました(´・∀・`)
称名滝を望む展望台が設置されている様ですね。

また、帰宅後に改めて調べてみました。
石碑のある登山口から弥陀ヶ原へ至る、立派な登山道の様です。
標高差も600mくらいあるのかな?
いやぁ、あのまま登り続けなくて良かったぜ。
間違いなく下山時には暗闇の中だ。。。

また、登山道の途中にはヒカリゴケが自生しているとのこと!
むむっ、これは惜しかった!
山に登り始めて、未だにヒカリゴケを目にしたことがないんですよね。

駐車場へ戻る途中で気がついた大日岳の登山口。
いつか登山目的で立山を訪れたいものです。


さて、いい時間になって来ました。
あと一箇所、行きたい場所があります。
最後にそこへ向かいたいと思います。

称名滝から更に北へ向かい、やってきたのはここ。
道の駅『ウェーブパークなめりかわ』です。

そして、、、

人生初の日本海だ!ヽ(・∀・)ノ

ついに来たぞおぉっ!!

目の前に広がるのは富山湾です!
いやぁ、感慨深いですねぇ。
これまで太平洋側は何度も見て来ましたが、ようやく日本海をこの目にすることが出来ました。

予定では、夕陽の沈む姿を目指していたのですが、
雨や渋滞、予定外の八郎坂立ち寄りも含め、30分近くタイムロスしてしまったか。
まぁ、仕方がない。陽が沈みきる前に着けただけでも御の字ですね。

富山湾の動画です( ´ ▽ ` )

しばし、波打ち際をボーッと眺めてみる。
ん〜、なんとも心地よい。( ´ー`)

遠くには灯台が見えます。

大河原峠の雲海の上から始まり、扉峠、安房峠、山吹峠を越えて日本海へ。
陽の沈みゆく中、波の音を聴きながらしみじみと振り返ります。

このウェーブパークなめりかわは、ホタルイカで有名な道の駅です。
時間が合えばホタルイカ料理を食べていきたかったのですが、時既に遅し。
また、次回の楽しみにとっておくとしましょう。


さてさて、旅の終わりの時が来ました。
余りのんびりする訳にもいきません。
北陸自動車道を使うとして、所沢まで約380km!
この時点で19時なので、休憩を含めると確実に日付を跨ぎますな(´・∀・`)
もとより、そのつもりで来たので良しとしましょう!

では、所沢へ向けてイザ出発!
さらば北陸!また来るぜ!!

北陸自動車道・上越自動車道・関越自動車道を乗り継ぎ、所沢へ。

しかし、この帰路がまたきつかった。。。


なんと、帰路の8割ほどが雨の中!
しかも所々濃霧で視界不良という有様。

夜の高速で濃霧付きの雨。
どんだけ極悪な状況やねん(;´Д`)


帰路でまさか、まさかの駄目押しを喰らいました。
トドメを刺すとは正にこのことか。
疲れた体にコレはヤバかったですわ。。。

何時に帰宅したかは、あえて言いません。
兎に角、神経を集中しまくって慎重に進みました。
百歩譲って雨はいいとして、濃霧はホント勘弁して欲しかったぜ。
基本、夜の高速を走るのは好きなのですが、この時は本気で泣きたくなりましたね。

終わり良ければすべて良し、ということわざがありますが、
終わり悪けりゃ全て、、、と言いたくなる様な、残念な終わり方のツーリングでございました。


とは言え、怪我も事故も無く、無事に2日間を過ごせました。
Vサインの交換も、とても多くて楽しかったです(・∀・) v
雨はきつかったけど、良いツーリングが出来たのではないでしょうかね。
走行距離は合計約950kmでした。

さて、次は登山に行きたいところですが、あいも変わらず不安定な天気が続いております。
果たして良い山旅は出来るのでしょうか!?

ではまた!



おまけです。


この日、私が大河原峠〜道の駅『ウェーブパークなめりかわ』まで辿った際の、
タイムラインを載せておきます。

下記行程は、
濃霧による低速走行、
上高地渋滞、
八郎坂寄り道、
休憩や写真撮影、
といった時間も込みのタイムラインとなっております。
また、走行速度に関しては、ごく一般的な速度であると捉えて下さい。
参考までにどうぞ( ´ ▽ ` )

06:30 大河原ヒュッテ出発
09:30 松本市街地
10:30 道の駅風穴の里着
10:45 道の駅風穴の里出
11:45 安房峠
12:13 道の駅奥飛騨温泉郷着
12:40 道の駅奥飛騨温泉郷出
14:00 山吹峠
14:30 有峰林道入り口
15:15 有峰ダム
16:15 称名滝駐車場着
17:26 称名滝散策終了
17:40 称名滝駐車場出
18:36 道の駅ウェーブパークなめりかわ着