次第に暑くなり、初夏への移り変わりを感じる様になりました。
5月最後の週末となった31日。
週間天気予報では芳しくありませんでしたが、前日になって回復の兆しを見せ始めました。
今回の目的地は秩父・皆野町にある城峯山(じょうみねさん)。
山と高原地図のコメントには、山頂は360度のパノラマが広がっていると記されている。
どんな景色を見る事が出来るのか、行ってみましょう!

8:30。
県道37号線の道の駅『龍勢会館』より。
早めに出て来たつもりでしたが、既に沢山ライダーさんがいました。

さて、城峯山が目的ではありますが、その前に寄り道をしたいと思います。
道の駅を出てすぐ先に、林道栗野山線があります。
各ブログレポートによると、景色がなかなかに良さそうなのだ。

県道37号線の栗野山線入り口に来ました。
(ツーリングマップル関東版P40B4)

目印は道路脇の『TOSTEM』の看板です。

脇道に入るとすぐ林道起点の標識があります。

座標 : 36°02'39.2"N 139°01'12.8"E

いいですねぇ、この木製の標識!味があるぜ。

起点から舗装路の坂を登って行くと、間もなく未舗装となりました。

所々にえぐれた所もありましたが、概ねフラットで走り易いダートロードでした。
自分の様なヘタレオフローダーにはピッタリの林道ですよ。
舗装路も好きだけど、やはりこちらの方が味が出ていて良いね!

しばらく走ると、路面が舗装となりました。
工事かなにかでしょうか?作業員の方がいらっしゃいました。
挨拶をすると、「この先は行き止まりだよ」と言われました。
行き止まり迄行っても良いかと訪ねると、いいよ!との事でした。
とりあえず先へ進みますよ(´ー`)

終点まで来ました。
前方は竹林の斜面となってました。

終点から振り返ると、脇道が見えました。
林業用の作業道でしょうか?

ちょっと覗いてみましたが、特に面白そうなモノは見当たらず。

終点付近より。
山の上に伸びる林道っていいよね(´ー`)

正直言うと、よく林道レポで見かけるような、狭いダートロードは嫌いなんですよね。
オン・オフ関係なく、走りにくい道は好んで行こうとは思わないですf(^_^);;
栗野山線は走り易くてとても良いですよ。

切り通しもいい味を出してます!

このカーブからの眺めは栗野山線のハイライトでしょう!
若干曇多めなのが残念かな。

木々の間から垣間見る遠景ってグッきちゃうんだよね。
CRFに乗り換えてホント良かったぜ。

起点付近迄降りてきました。
ん〜、いいねぇ。
路肩の向こうに見える山や町並みの風景。
ご飯何杯でも行けちゃうよ!

さて、次に城峯山に向かう訳ですが
どの登山口を利用しましょう?

栗野山線の近くに奈良尾線という林道があるのですが、
この林道終点付近の奈良尾峠から登るルートがあるらしい。
ついでに城峰奈良尾線を含めた林道を走ってから奈良尾峠〜城峯山のコースを歩こうとも考えました。

しかし、奈良尾峠ルートの情報が少なかったし、城峰奈良尾線の状態がヨロシクないらしい。
ここは素直にメインルートとなる、表参道コースから向かう事にしました。

やってきたのは県道37号線から県道363号線への分岐地点です。
この分岐から県道363号線に入り、石間交流学習館を目指します。

石間交流学習館を通過すると、間もなく写真の水車小屋に到着します。

水車小屋の脇に駐車場があり、ここにバイクを停めておきましょう。
駐車場は学習館脇にもあるので、南尾根ルートを利用する場合はこちらの方が近い様です。

10:30
支度を済ませて登山開始です!
しばらくは県道を道なりに進みます。

お、途中で林道標識を見つけましたよ。

林道明ヶ平沢戸線とあります。
走行はまたの機会にしましょう。

明ヶ平沢戸線の反対側には登りの道がありますね。
しかし、標識が無いし、なんか私有地の匂いがするぞ?
不審者に思われるのも嫌なので、パスしときましょうかf(^_^);;

城峯神社の山門に到着しました。

県道をそのまま直進すると林道石神沢線の様です。

山門の脇には林道太田部峠線の標識も。
この内部は林道ってことでしょうかね?

山門に入り舗装路を進んで行くと、登山道への分岐に出ました。

舗装路を道なりに進むと、山頂付近のキャンプ場迄、車で行く事が出来る様です。
単純にキャンプもしくは城峯神社へ向かいたい場合は、こちが良さそうですね。
登山道はこの分岐に入って行きます。

しばらく進んで行くと、道標が見えてきました。

11:05
男衾登山口に到着です。
ここが表参道コースとなります。

道なりに進むと、立派な石垣の民家に出ます。
この民家の入り口を見ると、登山道への道標があります。

何と、表参道コースはここの庭先を突っ切っていくのだ!
え、ホントに通っていいの!?って感じですよf(^_^);;

おじゃましまーす。
ちょっと通りますよ。

狭い脇道を通過すると・・・

ようやく登山っぽくなってきましたよ!
さあ、行くぜえ!!

沢の音と野鳥の鳴き声をBGMに、山道を進んでいく。

道標の無い分岐に出ましたが、その先を見ると・・・
わわ、墓石が立っている!?
入らない方が良さそうですね。直進しましょう。

道標がありました。

左へ入ると半納登山口へ抜ける様ですね。
ここも直進です。

緑に包まれた心地良い山道が続きます。
テンション上がりまくりですよ!

第1ポンプ場に出ました。
城峯山で使用する水道専用との事です。

沢を渡る所が数カ所ありました。
ほぼ枯れ沢でしたが・・・

沢から離れると、後はひたすら登りが続きます。

お、これは町目石の一種かな?
町目石は約100m置きに設置されるもので、距離の目安として機能している様です。

11:50
第2ポンプ場に出ました。

ポンプ場の脇には東屋があります。
ここで休憩していきましょうかね。

道中には頻繁に道標が設置されており、とても良心的です。
安心感がありますね。

尾根が見えてきました。
もうひと頑張りかな。

12:15
キャンプ場に到着しました。

テントサイトの様子。
下界と隔離された場所である為、静かで非常に良い雰囲気!

キャンプ場の脇に鳥居があります。
ここを進むと城峯神社に出ます。

城峯神社に出ました。
山頂へは神社の脇から10分程で着きます。

そして、ここが城峯山の重要ポイント!!
神社の鼻先がキャンプ場になっている訳ですが、それはつまり・・・

水場がある!

トイレもある!!

そして自販機まで完備されていやがる!!!
山頂直下でこれだけ充実した設備があるのだ!
山小屋のあるメジャーな山は別として、
1000m級としては、かなり贅沢な内容じゃないでしょうか。

神社で軽く手を合わせてから、道標に従って階段を登ります。

天狗岩への分岐に出ました。
ちょっと寄っていきましょう。

また少し歩くと、今度は将門の隠れ岩への分岐に出ました。
これは有名な話しで、平将門が落ち延びた際に身を隠したとされる、
伝説の岩場があるんですよね。

こちらには警告文の看板が立っておりました。
岩場へ行くには、18mの鎖を登っていかねばならないらしい。
完全に上級者向きでしょうね。
登るつもりはありませんが、
ちょいと拝見してみましょうかね。

これが隠れ岩へと続く鎖場か!
少し登ってみましたが、すぐに降りちゃいましたw
写真より上の部分が垂直の崖だったので、あっしにゃ無理っす!
こんなのを18mも登ってられるかい!!!

改めて、天狗岩へ向かいますよ。

若干分かり辛いかも。
あれ?道が無いじゃん??って所もありました。

祠がありましたよ。

あの尖ったのが天狗岩だな!

岩の上には祠が設置されているぞ。
よし、登ってみよう!

木々に隠れがちではあるが、
その先には遠くの山並みが垣間見える!
春先ならばもっとよく見えただろう。

だがしかし・・・

けっこう怖いぞココ!
祠の向こうは断崖絶壁!
全く身動きとる余裕が無いじゃん!
写真を撮ったら、早々に撤退だ!!

天狗岩を後にして、山頂を目指しましょう。

緑のトンネルといった雰囲気の道を通っていきます。
紅葉の時季もかなり良いのではないでしょうか。

13:05
着いたぞ!城峯山山頂だ!!

標高1037mなり

一等三角点がありました。
三角点には等級がある様で、一等三角点は全国に1000箇所程設置されているとの事です。

そして山頂にドーン!とそびえ立つ、城峯山が誇る電波塔がこれだ!
電波塔は展望台にもなっており、その眺望が城峯山最大の見せ場となっているのだ!

では、展望台に登ってみましょう!

キターーーーーッ!!
絶景頂きました!ヽ(゚∀゚)ノ

素晴らしい!
汗だくで登って来た甲斐があるってもんだ!!

武甲山をバックに1枚撮って頂きました( ´ ▽ ` )ノ

お昼はシンプルにコンビニおにぎりとサンドイッチにしました。
毎度の事ながら、絶景を眺めながらの食事は最高ですよね!

14:00
景色を堪能したので、そろそろ下山するとしましょう。

下山ルートですが、予定では南尾根を利用しようと考えてました。
しかし、山頂から南尾根への入り口が分かりませんでした。
展望台で会った登山者さん達に尋ねても分からないらしい。

写真の破線が南尾根ルートですが、
山頂周辺に南尾根への道標が見当たりません・・・。

登山ブログでは利用している人が何人も居たので、
見つけ易いと楽観していたのですが(´・ω・`)

幾分考えて、結局あきらめましたw
無難に表参道コースを引き返す事にしました。
南尾根はまたの機会に探してみるとしましょうかね。

下山行程は至って楽チン!
全く登り返しが無い、下りオンリーの行程だ!
時間にも余裕があるし、のんびりと森林浴を楽しみながら歩くとしましょう。

おや、登る際には気付きませんでしたが、何かの穴が見えるぞ!

これは何だ!?
枝道は無いし、多分大して面白いモノじゃなさそうです。
気にはなりましたが、スルーしちゃいましょう。

15:30
水車小屋に戻って来ました。
休憩含めて約5時間程度の行程でした。

行程中で出会った人数は、
展望台に2名
登山道は4名
キャンプ場に1組
といった感じでした。

好天の週末としては若干寂しい感じですが、近場には両神山がある訳だしねぇ。
危険なところも無いし、手軽に景色が楽しめる良い山だと思います。

最後に横瀬の寺坂棚田へ寄り道しました。
武甲山のビュースポットではおなじみですね。
ここはかがり火祭りの時期が有名ですので、
その頃にまた訪れてみたいと思います。

帰宅は約18時頃でした。程よい疲れで初夏の山を楽しめました。

さて、そろそろ梅雨入り宣言が出されそうな時期になってきましたね。
平地では晴でも山の天気は変わり易いものです。
後1回梅雨前に出かけたいところですが、お天気さん、もってくれるかなぁ。