2018年9月23日
季節は徐々に秋の気配となってきましたね。
紅葉が待ち遠しいところですが、こんな季節は温泉も良いものですよね(・∀・)
さて、タイトルにある香草温泉(かぐさおんせん)とは、なんぞや?と。
香草温泉とは、群馬県の草津にある温泉地です。
ただし、温泉街とは離れており、白根山の山中に位置する、いわゆる野湯なんですねぇ。
B級スポットとして人気の様で、ウェブで検索をかけると、結構な数のサイトがヒットします。
今回は毎度おなじみ、タマチャリンさんからの誘いを受け、
温泉好きな自分としては即オーケーしました。
秋雨前線が抜けない9月23日。
一体どんな温泉が待っているのやら?
レポート行ってみよ〜ヽ(・∀・)ノ
7:25。
集合場所の道の駅『八ッ場ふるさと館』に到着。
今回のメンバーは、タマチャリンさん、ナノレカワさん、私の3人です。
この道の駅は八ッ場ダムカレーぱんが有名な様で、帰りにでも寄ってみようかなぁと思ってました。
・・・が、結局は立ち寄らずにささっと帰ってしまいました(´・∀・`)
いつか食べてみたいぞ!
道の駅の脇には、不動大橋があります。
橋から眼下を眺めると、多数の重機が置かれた作業場が見えました。
今まさに、八ッ場ダムの建設工事中な訳ですねぇ。
この辺り一帯も、ダムに沈んでしまうのでしょうか?
そうそう、今回は目的が違う為、惜しくもスルーしたものがあります。
それは八ッ場ダムのダムカードを貰わなかった事です。
八ッ場ダムカードは、スタンプラリーに参加すると貰えるダムカードなのですが、
そのデザインが実に面白いのだ。
カードに書かれた名前が、八ッ場ダム(建設中)となっており、
使用されている写真も正に建設中のダムの写真が使われているのだ!!
これはダムファンにとっては、結構貴重なカードだと思います。
ん〜、欲しかったなぁ。。。
8:06。
場所を天狗山第4駐車場に移動。
ここで準備を整えて出発します。
心配された天気は、まぁ良い感じの青空模様。
予報を信じるならば、今日1日は持ちこたえてくれそうです。
駐車場を出発して、県道55号線を歩きます。
渓谷に架かる橋の上から谷沢川を見下ろす。
硫黄成分が混ざっているのだろうか、水の色が黄土色に変色しておりました。
道中に咲いていたノアザミ。
8:20。
草津高原ゴルフ場の脇にある、登山道入り口に到着。
入り口には『白根・芳ヶ平方面遊歩道入り口』の道標があります。
香草温泉へ向かうには、ここから登山道に入り、まずは芳ヶ平方面を目指します。
その途中にある毒水沢と呼ばれる沢に出た後、白根山の中腹に向かって沢を登る行程となります。
毎度おなじみ、クマさん注意の看板。
今回は、新たにスマホアプリGeographica(ジオグラフィカ)を使ってみました。
あらかじめ地図をキャッシュしておけば、オフラインでも使用出来るGPSアプリです。
トラックログ取得用に導入してみたのですが、なかなかに優秀なアプリでした。
ロギングをオンにしておくと、一定間隔で時刻や高度等を音声で読み上げてくれます。
(もちろん、これらスピーチ設定はオフにも出来ます)
今回取得したトラックログの結果です。
画面右下の草津温泉スキー場の天狗山第4駐車場からスタートし、
画面左上の香草温泉へ向かうログデータとなります。
今回、新たにヘルメットを購入してみました。
富士山でレンタルしたものと同じ、モンベル製のアルパインヘルメットです!
かなり軽量で使い易いヘルメットでした。
さて、それでは出発しましょう!
序盤はひたすら平坦な登山道歩きです。
景色が開けずに単調な為、面白みは感じられず。。。
所々にきのこが生えてました。
おっ!
クマさんのウ●コ発見!
気をつけて行きますよ!(`・ω・´)
『蟻の塔渡り』と記された痩せ尾根がありました。
狭く両側が落ち込んだ道でしたが、柵もあるし、特に危険な場所でもなかったかな。
やがて交差する道が見えて来ました。
右方向は、これから向かう芳ヶ平方面。
左方向は倒木だらけでバリゲード状に止められておりました。
芳ヶ平方面へ向かいます。
苔むした法面と、深く抉れた洗い堀の道となりました。
どうやら、ここは林道の様ですねぇ。
分岐点に出ました。
直進すると常布の滝(じょうふのたき)展望台、左へ折れると芳ヶ平へ向かう様です。
ちょいと展望台に寄ってみましょう!
すぐに着きました。
展望台と言っても、ただの登山道終点って感じの小ぢんまりとした空き地でした。
はるか前方の岩壁に、常布の滝が見えました!
写真はズームで撮影。
ウェブの情報によると、この常布の滝の周辺にも野湯があるとの事です。
先程の分岐点に戻り、芳ヶ平方面へ向かいます。
間も無く、右方向に分岐する場所に出ました。
どうやら分岐の先に崩落があった様で、ロープ止めされておりました。
ここから下って行くと、先程見た常布の滝へ出られるそうです。
とても興味があるのですが、スルーしておきましょう。
この道は芳ヶ平へ向かう登山道としては、マイナーなコースなのでしょうか?
やたらと蜘蛛の巣が多くて嫌気がさしてしまった(;´Д`)
救いなのは、こうしてきのこが点在していたことかな。
こういうの見つけるの好きなんですよね(´ー`)
目線を上げてみると、なかなかに美しい広葉樹の木々と青空が見える。
これはブナの木でしょうかね?
やがて右手に小規模の湿原が現れました。
その傍らには石仏がありました。
道祖神でしょうか?
次第に落ち着いた綺麗な道へと変化しました。
所々に色付いた木々もありました。
そして、ようやく沢が見えて来ました!
9:40。
毒水沢に到着だぁ!!!
木橋は先へ続いており、このまま進んで行けば芳ヶ平へ至ります。
しかし、我々が向かうのはこちら!
この沢に沿って登り、白根山方面を目指すのだ!
沢の水はとても澄んでいて綺麗です。
毒水沢という名は、強酸性の温泉成分が含まれている為です。
それ故に、生き物が住めないそうです。
沢の水をすくって少し舐めてみましたが、確かに酸っぱかった!
沢沿いにはリンドウが咲いてました。
橋の上で小休止していきましょう!
橋の傍らの岩場には、ロープが張られてました。
登山者が安易に入り込まない様にしてあります。
さ〜て、それではいよいよ本番ですよ!
登山道を離れて沢へ降り、岩伝いに上流方面へ向かいます!!
ご覧の通り、ここから先には道がありません。
ひたすら沢沿いを登って行きます。
道中には有志によるリボンやロープが付けられており、迷う事はありません。
ただし、非常に危険な箇所もある為、単独行は避けた方が良いと思います。
行けるか否かの判断は、ウェブの情報を確認した上で慎重に行なって下さいませ!
おぉっと、こんなとこ進むのか!?
ホントにこの先に温泉なんか湧いてるのかい?って感じ。。。
おぉっ、これは!!
茶蕾苔(チャツボミゴケ)だ!!
チャツボミゴケとは、強酸性の水の近くに生える苔の一種だそうです。
淡い緑色が美しく、思わず見とれてしまいます。
同じ群馬で言うと、チャツボミゴケ公園が有名ですよね!
そう、チャツボミゴケ公園は、このすぐ近くにあるんですよねぇ(´ー`)
川幅が広い箇所もありました。
飛び越えられる箇所も多いですが、どうしても水に触れてしまう箇所も少なくありませんでした。
でもって、、、
ここで今回、私が大失敗した事があるんですよね。
冒頭でヘルメットを購入したと書きましたが、実はもう一つ買う必要のあるものがありました。
それは登山靴です!
現在使用している登山靴は2012年に購入したものなのですが、とにかくボロボロなのです。
靴底のゴムはすり減って凹凸が消えかかった状態だし、更に左右とも穴が空いている始末!
おかげでグリップ性能が低下し、防水性に至ってはゼロ!
今回迷いに迷ったのですが、予算の都合上、靴の買い替えは諦めてヘルメットのみ購入しました。
これがこの後、結構厳しい状況へと繋がって行くのであった。。。
徐々に荒々しい渓相となり、高低差も出て来ました。
木々に囲まれた毒水沢の景観。
とにかく美しく、ワクワクする様な行程が続く!!
沢を左に右に、行ったり来たり。
時にはジャンプで飛び越えたり。。。
更には藪の中に突っ込んで行ったり。。。
いや、でもね。
無作為に進んでいる訳じゃなくて、リボンがちゃんと付けられてるのよね。
あくまで先人達の跡を辿っている訳です。
凄い藪漕ぎ。。。
しかし、確かに踏み跡はある!!
それだけ物好きが居るって事だ!
岩場で休憩するお二人。
山奥感が半端ない!
おぉっ、前方に見えるのは白根山の稜線だ!
なんて美しい光景なんだ!!ヽ(・∀・)ノ
もう、たまんないねぇ〜!
狭い足場を薮の下を潜って通り抜ける。
冒険心がくすぐられて、本当に楽しい!
そしてまた薮の中を通ったり。
倒木に付けられたトラロープを使って沢に降り、対岸へ渡ります。
先人達はよくもまぁ、こんなルートを開拓したものだ。。。
穴あきの自分の靴では、少し浸かるだけでもアウトです。
川幅が広い箇所は、こうやってストックを軸に使って乗り越えました。
ロープのかけられた岩場が頻繁に出て来ます。
奥に進むにつれて足場も徐々に滑り易くりました。
この辺りは、まだ大丈夫!
そして、、、
いよいよ見えて来たぞ!!
毒水沢の大滝だ!!
次回、『群馬・香草温泉へ行こう!〜その2〜』へ続く!