2022年4月23日
GWを目前に控えた4月23日。
この日は4年振りとなる南房総を訪れました。
目的は素掘り隧道巡り!
計画の発端となったのは年末頃にTwitterに流れてきたTLだ。
畑(はた)地区にある林道畑2号線が通行可能との事だった!
マジか!?
自分は2012年に一度訪れているのだけど、廃道一歩手前の様相だったんだよね。
今頃はもう、ボロボロになっているだろうと思っていたのだけど、
どうやらハイキングコースとして整備されたらしいのだ。
よもやの復活を遂げたのか(・∀・)
この林道畑2号線はかなり魅力的な素掘り隧道が特徴なんだよね。
これはもう、確かめに行かなければなるまい!
と言う事で、周辺の隧道も含めて計画を立案してみた次第であります。
快晴となった23日、いざ出発!
久々に通行した首都高からの海ほたるに到着。
いや〜、首都高って自分には合わないよなぁと、改めて痛感したわ(´・∀・`)
川崎コンビナート周辺はまだマシなんだけど、やっぱ基本的に都会は走りたくないねぇ。
イヤッホゥ!
3年振りに見る海〜ヽ(・∀・)ノ
普段は山ばかりだからホント、新鮮な空気感!!
潮風を目一杯感じて深呼吸だ!
正面の奥に風の塔が見える。
残念ながら富士山は拝めなかった。
売店であさりまんを食す。
風味が素晴らしい(´ー`)
館山自動車道の富津竹岡ICから一般道へ。
県道91号線を南下すると、やがて道が狭くなり、未舗装路へと変わります。
その先に本日最初の目的地、林道東奥野線があります。
場所 : 千葉県富津市竹岡
消えかかった林道標識。
こちらが起点側の様です。
では、入ってみましょう!
起点から未舗装となります。
雰囲気はなかなかに良いですね(・∀・)
路面は舗装と未舗装が入り混じった構成。
写真の区間はフラットですが、土砂崩れの跡や落石・泥濘みの箇所も多かったですね。
どちらかと言うと荒れた印象でした。
やがて左右に伸びる道に接続。
終点標識が見当たらなかったのだけど、林道東奥野線の終点はこの辺りなのかなぁ?
場所 : 千葉県富津市竹岡
左に降る道は如何にも終わってそうな予感。
グーグルマップにも道が無いので、こっちでは無さそうですね。
右に続く方が正解の様です。
行ってみましょう!
そうそう、この分岐点はジャガの群生地になってました。
いいねぇ〜(・∀・)
ジャガの開花期に来れてラッキーでした!
前方に建物が見えて来ました。
おっと、路面が怪しくなって来たぞ。。。
崩落している様ですね。
洗い堀があります。
左肩が崖なので慎重に行きますよ(`・ω・´)
その崖には一面のジャガ!
山側にも咲きまくり!
これはたまりませんねぇ(*´ω`*)
ぐはっ!
これはひどいぞぉ。。。
泥濘みでタイヤがズルズル滑りまくって危なかったですね(;´Д`)
泥濘み地点から下って行くと、林道保田見(ぼてみ)線と接続します。
林道東奥野線の終点はもしかするとここなのかもしれませんが、詳細は不明。。。
場所 : 千葉県富津市梨沢1968
林道東奥野線方向から接続地点を撮影。
左右に伸びるのが林道保田見線です。
林道保田見線は県道182号線(もみじロード)に起点があり、
梨沢付近が終点となっている様です。
この林道東奥野線との接続点が丁度中間点くらいですかね。
ここから梨沢方面へと北上すると、今回の目的である素掘り隧道があります。
逆に起点方面は特に面白そうではないのでスルーしますw
ちなみに、起点側の場所はこちら。
場所 : 千葉県富津市山中697
林道東奥野線との接続点からしばらくは民家の脇を走ります。
路面は一応は舗装路なのだけど、隧道手前が結構荒れていて凹凸が激しいです。
また、片側が切れ落ちた崖でガードレールも無い、ワイルド感マシマシな雰囲気!
一番の要注意ポイントがここ!
山側と崖側両方が崩落しており、路面も泥濘みと凹凸があるので慎重を要しました(;´Д`)
まぁ、この手の路面に慣れたオフローダーなら問題ないかも。
果たしてこの林道は補修されるのでしょうか?
崩落を越えると路面が安定します。
ただ、濡れ落ち葉には要注意です。
そしてやって来たぞぉ!
林道保田見線の最大の見所、素掘り3連隧道だ!!
内部の両サイドが補強(?)してあるのが特徴的ですねぇ。
短いのであっと言う間に通過してしまいますが、
すぐに次の隧道が現れます。
内部は同じく補強(補修?)されてます。
舗装されているので通行は問題無いのだけど、水溜りがあるのでお気をつけ下さいませ。
そして3つ目!
こいつが一番ワイルド感があって良かった。
隧道手前のこの苔とシダに覆われた壁面の美しさがたまらんのよ(*´Д`*)
ここで後方から来たオフローダー2台に先に行ってもらいました。
私は写真撮りながら、まったり行きますので(´ー`)
全長は一番長いですね。
両サイドの補強も無し。
反対側はこんな感じ。
うん、いいね(・∀・)
隧道を過ぎると梨沢集落に出ます。
やがてこの十字路へ。
探してみたのですが、特に終点の標識は見つからず。
この先はいかにも一般道路なので、恐らくはここで終了ではないかと思われる。
んでは、ここから一旦県道182号線へ出ようと思います。
場所 : 千葉県富津市梨沢682-2
182号線へ向かう途中にもう一つ林道があります。
場所 : 千葉県富津市梨沢
林道鹿原(しっぱら)線の標識。
こちらは終点の様ですね。
林道標識の脇には道標もありました。
房州アルプスの登山口の様です。
獣捕獲用の檻が設置されてます。
林道鹿原線は全線舗装で、特段面白味は無いです。
ただ、所々展望がある場所があって悪くは無いですね。
県道182号線に接続して終了です。
場所 : 千葉県富津市志駒
起点標識。
青看板も有り。
ふと思ったのだけど、
林道標識の定義と言うか、ルール化されたものってないのだろうか?
標識に起点/終点の表記があるもの、無いもの。
起点標識があって、終点標識が無いもの。
管轄している自治体の方針(と予算)次第って感じなのかなぁ?
道の駅三芳村で休憩していきます。
ここも久々だねぇ。
三芳村と言えば、何と言ってもビンゴバーガー!
食って行こうと思っていたのだけど、腹が減っていなかったので今回はスルー(´・∀・`)
道の駅で購入した地ビール達(・∀・)
きょなんゴールデンエール
安房麦酒アンバーエール
安房麦酒ブルーベリーエール
まだ飲んでないけどお楽しみです(´ー`)
お次にやって来たのは、こちら。
林道千倉線です。
恐らくはこちらが起点側かな。
標識の下にはまといリス君。
場所 : 千葉県南房総市千倉町南朝夷
間も無く隧道に出ますが、こちらは一般的なもの。
しかし、林道千倉線の魅力はこの先に詰まってるんだよねぇ。
グーグルマップで偶然見かけた林道なんだけど、もうゾッコン惚れたんだわ(・∀・)
では、行きましょう!
林道千倉線は全線舗装路で、オンロードバイクでも十分に通行可能です。
何やら看板がありますね。
ヒロハドウダンツツジという希少種の群生地帯の様ですね。
保護区に指定されているとの事です。
個人的に走っていて感じたのは、とにかく壁面の植生が素晴らしい!
シダや苔に覆われていて、苔好きにはたまらないのですよ(*´ω`*)
右方向への分岐と標識がありました。
場所 : 千葉県南房総市千倉町南朝夷
千倉線の標識です。
こちらは終点側になるのかな?
でもって、その分岐のすぐ先は立ち入り禁止のゲートになってました。
そして、林道標識の先には、来ました素掘り隧道!!
標識を過ぎたと言う事は、ここは正確には林道千倉線ではないのかもしれないね。
まぁ、一応レポート的には、千倉線の魅力の一部として紹介させて頂きます!
内部は綺麗に整っている様で、通行にも支障ありません。
出口から。
この両サイドの壁面の威圧感!!ヽ(゚∀゚)ノ
これがたまらんのですよ!!!
もう惚れ惚れするわ(*´Д`*)
隧道を過ぎるとワイルド感が更に増します!
壁面には岩清水に濡れた苔達が美しく輝いている。
この植生を見てくれよ!
この景観はなかなかに見事じゃあないだろうか!?
そして竹林に覆われた区間に出た!
ここもグッと来たねぇ(*´∀`*)
やがて左方向の分岐に出ました。
道の端には簡易ゲートがあったのだけど、特に通行止めっぽくはなかったんだよね。
さて?
ここで左方向の分岐を覗いてみる。
この分岐先の情報は知れず。。。
本日は隧道ツーリングが目的なので、今回はスルーした。
何れかの機会に再訪して確認したいと思う。
分岐地点でもう一つトピックがあるんだよね。
写真右に注目して欲しい。
道路脇に小さな水路があって、綺麗な水が流れているのだ。
ここの壁面は岩清水が流れ落ちていて、苔と相まって非常に美しい景観となっていた。
動画を撮ってくれば良かったのにと、ちょっと後悔(´・∀・`)
先に進むと再び分岐に出ました。
右方向へ登る道は未調査。
まぁ、恐らく畑集落方面へ続いていると思われる。
スルーして左を進みます。
そしてやって来たぞ!
林道千倉線で一番惚れ込んだポイントに!!!
それがこの切り通しだ!!
見ておくれよ、この壁面に穿たれた穴を!!!
これ、何だろうねぇ!?
何かしらの作業の遺構なのだろうけど、グーグルマップで見つけて大興奮よ!!(*´Д`*)
石切場とかさ、こういった遺構って大好物なんだよねぇ。
綺麗に苔に覆われていて、景観的にたまらない魅力を感じるのですよ。
もし、林道百選みたいなものがあったとしたら、間違いなくランクインするレベルだろう!
んで、この切り通し地点には何やら折り返して登る坂があるんだよね。
こちらも気になったのだけど、時間も押しているので今回はスルーします。
切り通しの様子です( ´ ▽ ` )ノ
畑集落を抜けて安房グリーンラインへ接続。
場所 : 千葉県館山市畑
道路脇には畑(HATA)の標識。
んで、次の隧道は安房グリーンラインを跨いだ反対側の道を進みます。
こちらの分岐から左へ下ります。
林道畑3号線に到着!
場所 : 千葉県南房総市
林道標識。
起点か終点かは分からず。。。
林道畑3号線は全線舗装です。
濡れ落ち葉に注意。
隧道に到着〜!
何と言ってもこの掘削の跡が特徴なんだよね。
内部には折り重なった地層が見えます。
いや〜、美しいですねぇ(・∀・)
反対側の様子。
まるで石切場の掘削跡の様な壁面ですね。
巨大なシダシダが良い味出してます(・∀・)
再び安房グリーンラインに接続して終了です。
場所 : 千葉県南房総市白浜町白浜
林道標識。
林道畑3号線の向かいには今回の最終目的地、林道畑2号線の標識が見えます。
でもって2号線入り口に到着。
場所 : 千葉県南房総市白浜町白浜
林道標識。
こちらも起点かは知れず。
カラーコーンは置かれてるけど通行止めのゲートは無し。
2012年に訪れた際はVTR250を林道脇に置いて徒歩で隧道に向かったんだよね。
今回はCRF君で行かせてもらいますよ!
なかなかの秘境感にテンション爆上がりですよヽ(・∀・)ノ
おやっ、道標があるぞ!?
白浜里見古道とありますね!
なるほど、ハイキングコースとして整備されたというのは、この事でしょうかね。
以前はこの道標は無かったと記憶してます。
道標にある杖珠院とは、白浜にある曹洞宗の寺院で、里見氏に所縁のある寺院の様です。
この藤川へとなっている道標ですが、、、
斜面を見ると、何やら山道が続いている様です。
・・・しかし、どう見ても怪しそうなので踏み入れる気になれず(´・∀・`)
とりあえず先へ進みますよ。
ふおぉっ!!
ちょっと待って、土砂崩れじゃないか!?
豪快に木が滑り落ちてるじゃないか!!
恐らく、ハイキングコースとしての整備が終わった後の崩落なのでしょうねぇ。。。
これはちょっと切ないぞぉ(;´Д`)
バイクなら乗り越えられますが、車は無理ですねぇ。。。
ここ、Uターンも難しいので車では来ない方が良いかと思います。
豪快に引っかかった倒木達。
路面は安定してるけど、濡れた落ち葉や枝が散見されました。
そしてやって来ました、メインディッシュの畑2号線隧道!!!
どうよ、この面構え!ヽ(゚∀゚)ノ
そして両脇の苔むした壁面!!
素掘り隧道選手権で優勝候補筆頭じゃあないですかね!!!?
手前には小規模の倒木達。
バイクなら問題無し。
何とも言えない、独特の世界観と雰囲気。
岩清水で入り口全体が濡れています。
とにかく素晴らしいとしか言えない(*´Д`*)
入り口路面も水溜りでグチョグチョ。
岩の表面をズームで。
構成している地質は何でしょう?
レポートの最後に出て来るのですが、
このすぐ近くに大規模海底地すべり地層と言われる場所があります。
林道畑2号線の地質もその辺りと同じ砂岩泥岩とかでしょうかねぇ?
ど素人なので良く分からん(´・∀・`)
内部を改めて撮影。
オンロードバイクでも問題ない路面ですが、先程の土砂崩れ箇所には要注意ですね。
内部から入り口側を撮影。
満足度200%(*´ω`*)
反対側の様子。
壁一面に覆い繁るシダの存在感(゚д゚;)
林道畑2号線の素掘り隧道の様子です( ´ ▽ ` )ノ
隧道の先のこの区間がまた凄いんだよね。
道に覆い被さる様に木々が張り出しているのだ。
夏場なら木々の葉で空が埋め尽くされるんじゃないだろうか?
おぉっと、これもデカいぞ!
バイクなら通行可能です。
また道標があるぞ。
『手掘隧道へ』と書かれているけど、隧道自体も観光資源の一部とみなしているのだろうか?
『じょうやま近道』とありますね。
白浜にある城山へ向かう道の様ですが、道標の示す方向を見ると、、、
ふむ、、、
先程の藤川道標と同じく、細い通り道がある様です。
ちょいと覗いてみますか。
荒れてんなぁ(´・ω・`)
恐らくハイキングコースとして整備された当初は、もう少しマシだったのではないだろうか。
先程の倒木と同じく、台風等の影響で荒れてしまったのかもしれないねぇ。。。
謎の横穴(・∀・)
人工的なものだろうか?
白浜の町と海が見えて来ました。
ここからの眺めはなかなか素敵ですねぇ(・∀・)
林道終点に到着!
場所 : 千葉県南房総市白浜町白浜
終点側から見るとこんな感じ。
林道標識。
白浜里見古道の道標。
林道入り口の前には神明神社があります。
でもって、本日の隧道巡りはこれにて終了ですが、あと一箇所寄ってみたいと思います。
安房白浜トンネルを出た所にある、大規模海底地すべり地層にやって来ました。
結構広めの駐車場があります。
うひょ〜、これなかなかいい感じじゃあないですか!ヽ(・∀・)ノ
この地層は安房グリーンラインの開通工事の際に発見されたそうです。
複雑に絡み合っているこの地層。
これは地震の影響で海底で地すべりが発生し、分断・攪拌され、
この様な複雑な構成になったとの事です。
そしてそれが長い年月をかけて隆起し、露頭となって現れた様です。
駐車場の脇には解説板が設置されてます。
地層の成り立ちが書かれていて面白いです(・∀・)
道路に沿って地層が続いてます。
見ての通り車道の真横にある為、見学はこの駐車場から行う形となります。
車道に出ると危ないのでご注意下さいませ!
さて、時間も時間なので帰路につくとしましょう。
再び海ほたるへ。
木更津・袖ケ浦周辺は相変わらずの渋滞でした(´・∀・`)
海ほたるの夜景!!
この光の帯をボ〜ッと眺めるのが、また良いんだよねぇ(*´ω`*)
風の塔のシルエットと川崎方面の夜景。
しらす丼を頂きます。
美味しゅうございました(´ー`)
と言う事で、4年振りの南房総を堪能して来ました。
久し振りに見る海ってのはいいもんですねぇ。
素掘り隧道群にしても林道にしても、やはり千葉は一味違います。
林道畑2号線の崩落は少々残念でしたねぇ。。。
せっかく整備されたものなので、復活を期待したいと思います。
ちなみにこの日の格好は、メッシュジャケットに防寒インナーの組み合わせ。
グローブもメッシュです。
夕方以降は若干、肌寒くも感じましたが、概ね快適でした。
さすが南房総の気候は暖かいですね。
では、また〜ヽ(・∀・)ノ