徐々に秋が深まって来た11月。
いまだに夏日が残る異様な気候が続きますが、そろそろ紅葉も最盛期です。
今年は、散ってしまう前に是非とも一ノ倉沢に行きたい!と考えていたんだよね。
去年10月に初めて一ノ倉沢を訪れましたが、同所は紅葉期が一番の見所なのだそうだ。
まぁ、紅葉のメジャー処に週末に行くのは余り好きではないのだけど、
今回はもう1箇所、行ってみたい場所があるのだ。
そう、芝倉沢だ!!

芝倉沢は一ノ倉沢・幽ノ沢の先にあるのだけど、
現在は崩落していて一般登山道としては推奨されていない場所なんだよね。
当初は去年行こうと考えていたのだけど、諸事情で行くのはやめておいたのだ。
今回は紅葉散策も含めて同所を訪れてみようと計画しました。
さて、どんな景色が見れたのでしょうか?

レポートいってみよ〜!(・∀・)

9:07
白毛門駐車場に到着。

いや〜、、、
5:30に出発したものの、関越自動車道でいきなりの事故渋滞に遭遇(;´Д`)

おいおいおい、、、
3連休初日の快晴の朝。
そんな好条件の朝に追突事故起こすアホは何処のどいつだよ!!
通り過ぎ様に事故車をチラ見したけど、ボンネットがグシャリだった。。。
この事故車だけじゃないけど、ろくに車間距離取らない奴やウィンカー出さないアホ多過ぎ。
頼むから免許返納してくれよと言いたい。

9:20
予定より40分近く遅れましたが、気を取り直してトレッキング開始だ!
気温は18度で程良く快適。
そして天気は雲一つない快晴!!

今回のルートです。

白毛門駐車場を出発して旧道(国道291号線)を進みます。
マチガ沢
一ノ倉沢
幽ノ沢
芝倉沢
新道に降りてJR見張小屋
新道土合橋起点

と言ったルートです。

土合砂防堰堤からスタート!
ここ、もう少し紅葉を期待していたんだけど、、、(´・ω・`)

スノーシェッドを歩く。
この構図、結構好き(・∀・)

ベースプラザでトイレ休憩。
ロープウェイ乗り場は行列でした。

日向ぼっこのぐんまちゃん。

芝倉沢まで6.3km!
高低差は少ないので、のんびり紅葉ハイクを楽しみたいと思います。

一ノ倉沢までは舗装路歩き。
早速、紅葉がお出迎え(・∀・)

一見するとピークっぽいんだけど、、、

落葉してる箇所も散見されました。
この週末が谷川岳周辺の紅葉見納めでしょうね。

これはムラサキシキブかな。
綺麗ですねぇ(´ー`)

10:12
マチガ沢に到着。
青空に映える紅葉!!!

・・・を期待していたのだけど、ご覧の通り大分色褪せてました(´・∀・`)

とは言え、景色はバツグンなり(・∀・)

マチガ沢を出て間もなく、後方から警察車両がやって来た!
そして拡声器で

「この先の道で子熊目撃の通報がありました。通行にご注意下さい!」

との事!
子熊って事は近くに親熊も居るな。。。
旧道のマチガ沢〜一ノ倉沢周辺であれば人も多いので大丈夫だと思いますが、
幽ノ沢辺りなら熊の遭遇も十分有りそうですね。
昨今、熊の被害ニュースも多いので気をつけたいところです。
熊スプレーは2秒程度で発射体勢に入れる様に、ザックポケットにスタンバッてます。
抜かりはないぜ(`・ω・´)

これまで熊との遭遇は林道ツーリング時に一回のみ。
登山中は未経験なんだよねぇ。
実際目の前にした時にパニックにならない事を祈りたいものです。

紅葉の向こうに岩壁が見えて来ました。

10:34
一ノ倉沢に到着。

おやつを食べて行きましょう(´ー`)

この辺りも大分色褪せていた印象でした。
ここの紅葉を一番楽しみにしていたので、ちょっと残念でした(´・∀・`)

そしてそれ以上に、人の多さが目立ちましたねぇ。。。
ある程度予想はしていたものの、まるで町中の公園かよってくらいの人だかり!
そこら中から話し声が聞こえて来るし、景色を楽しむ雰囲気ではなかったので早々に退散した。

15分程休憩してから幽ノ沢へ向かいます。
ここから先は未舗装路です。

一ノ倉沢から先はグッと色付きが深まりました。
この辺りはほぼピークっぽいかな。

新道分岐です。
去年はここから新道へ降ったんだよね。
今回はこのまま旧道を進みます!

あらら、、、
いきなり紅葉オワタ感が。。。
場所によって結構差がありますなぁ。

山肌を見渡しても微妙。。。
実は本来なら先週来る計画を立てていたのだけど、
みなかみ町が雨予報だったので一週間伸ばしたんだよね。
おかげで天気は快晴となったけど、色付き的には先週の方が良かったのかもねぇ。

11:08
幽ノ沢に到着。
一ノ倉沢と比べると規模は小さいけど、人がグッと減って雰囲気はこちらの方が断然良い!

幽ノ沢のすぐ先にあるブナのしずくです。
水質検査は行われていない様なので、沸かして利用するのが良さそうです。
自分は一口だけ生で飲みましたw
美味しかったですよ〜!
もちろん、自己責任ねw

それでは、本日の目的地、芝倉沢へ向かいましょう!
ここから先は更に人の数が減りました。

岩清水の影響からか、路面が結構ぬかるんでました。

再び新道への分岐です。
復路では、ここから新道へ降ろうと思います。

幾分か雰囲気が変わりました。
落ち葉で分かりにくいけど、路面も大きめの石が多くなり、荒れて来た印象です。

そして、、、見えて来たぞ!
芝倉沢が!!!

崩落地手前の落石地点。
ここ迄であれば、ゆるふわハイクで来れます。

落石を超えると、いよいよ芝倉沢の堰堤部が見えて来ます。

おぉぉぉっっっっっっ!!

コレコレ!
堰堤好きにとっては、この光景は非常に満足度が高い!(・∀・)

写真でどこまで伝わるか不明だけど、かなり見応えあります。
ヤマレコを見る限りでは、無雪期ハイクよりもスノーハイクや沢登りで訪れる人が多い様ですね。

さて、、、
問題の崩落地点にやって来ましたよ。
今回はもちろん初訪問なので、じっくり観察してみましょう。

崩落箇所を覗き込むと、崩れた岩にバツ印が付けられてます。
ここは足を滑らせると大怪我必至でしょう。

残った石垣にロープが掛けられてます。
これを頼りに降る訳ですね。

なるほど、どうやら石垣の脇をステップオーバーして反対方向へ渡る様ですね。
ロープを掴み、石垣の角に足を乗せて渡れば良さそうです。
写真では分かり辛いですが、バツ方向は切れ落ちているので、くれぐれもご注意下さい!

と言う事で、崩落地を超えて来ました。
ここから堰堤部迄はセーフティゾーンです。

11:58
芝倉沢に到着!!!!!

この場所についてご存知の方も多いと思いますが、一応軽く解説しようと思います。
この道は明治18年に旧国道8号線として開通したのですが、
雪崩や崩落を繰り返した挙句、一年も経たず通行不能となったそうです。
その後復旧の目処が立たないまま、一旦国道指定を外されました。
しかし、昭和45年に国道291号線として国道指定に復活。
結局、それでも復旧は行われず、現在はほぼ廃道扱い(旧道)となっています。
元々は清水峠迄通行出来た様ですが、現在は幽ノ沢周辺迄が登山道として整備されている状態です。
清水峠及び蓬峠方面へは、これに代わり土合から新道が登山道として整備されております。

ただ、、、
旧道は景観自体は魅力的であり、一部の廃道マニアには人気となっている様です。
この芝倉沢は崩落の起点になっているのですが、今日訪れてみて少々びっくりしました。
紅葉シーズンってのもあるだろうけど、予想以上に人が居ましたねぇ。
ご年配の方から若い女性まで、まさかの人気っぷり!

まぁ、何故人を惹きつけるかは、写真を見て頂ければお分かりになるだろう。
沢からの水が洗い越しとなって路面を流れ落ちる様。
そしてその向こうには笠ヶ岳や白毛門の稜線。

正に絶景!!ヽ(・∀・)ノ

上流部を眺める。
この構図も非常に美しい(*´ω`*)
と言うか、この場所の全てが美しい。。。

反対側へ渡りました。
洗い越しは結構深いです。
時期にもよると思うけど、防水シューズであれば問題なくじゃぶじゃぶ出来ます。
入水が嫌なら沢の岩場を伝って来れます。

堰堤のキワから一枚。
ここも紅葉ピークなら相当素晴らしいとの事だったのだけど、残念ながらほぼ落葉状態でした。
まぁ、それでも景観は本当に素晴らしいの一言!

せっかくここまで来たので、記念撮影をば。

あぁ、、、紅葉ピークだったらなぁ(´・∀・`)

芝倉沢の様子です( ´ ▽ ` )ノ

前述した通り、ここから先は清水峠・蓬峠方面に続いてます。
ただし、崩落を繰り返す難所となっている為、ここから先はマニア君の領域です。
ちょっとだけ、覗いてみましょうか。

幾分歩いてみました。
この先は2時間程歩くと避難小屋があり、そこから新道を通って土合に戻る周回ルートも取れます。
もちろん、陽が短いこの時期、そんな無茶はしません。
ここで引き返しますよ(´・∀・`)

余談ですが、
youtubeに自転車乗りの人が清水峠まで通過した動画がアップロードされております。
見てる分にはめっさ面白いのだけど、まぁ私には無理だなぁ(´・∀・`)

約30分程ぶらぶらした後、帰路に着きます。

いや〜、
ここで1時間くらい、のんびり過ごしてもいいくらいですね。
機会があれば、陽が長い時期にでも再訪したいものです。

では、、、
こちら側から崩落箇所を眺めてみましょう。

足を置くべき場所にマル印のマーキングがされています。
アプローチとしては、こちらからの方が分かりやすいですね。
個人的な感想を言うと、難易度的にはそれ程高い訳ではないと感じました。
登山でのロープや岩場の経験があれば、問題無くこなせると思います。

逆に、興味本位だけで登山経験の浅い人は絶対に来ない方が良いです。
崩落箇所が沢迄続いている為、打ちどころ次第では即死もあり得ると思います。
携帯の電波はもちろん届きません。
閑散期で登山未経験かつ単独行は、かなりリスキーだと認識した方が良いかと。

一番重要な点として、前述した通り芝倉沢周辺は廃道であり、ノーメンテナンスです。
いつ更なる崩落が起こるか分かりませんし、復旧もさせないでしょう。

行けるじゃん!
と思っていざ足を踏み入れた途端に足元が崩れた!!

と言う事も十分にあり得ます。
それらの点を十分に踏まえた上で、チャレンジするか否かを判断頂ければと思います。

12:38
新道分岐へ戻って来ました。
時間に余裕があるので、ここから新道へ降ろうと思います。

九十九折りを一気に降ります。
落ち葉が結構滑りやすかったので、慎重に降ります。
2度ほど、ズルッとコケそうになった。。。

12:50
新道に合流しました。
清水峠・蓬峠へは、こちらの道を利用するのが良さそうです。

こちらはJRの巡視小屋の様です。
すぐ隣には関係者用の寮と思われる施設もありました。

さて、それでは土合方面へ戻りましょう!

所々水溜りがありました。
岩や石も多いので足元には注意です。

紅葉具合は旧道よりも圧倒的に綺麗でしたねぇ(・∀・)

正直、めっさ綺麗でたまらんかった(*´ω`*)

午後の陽に照らされる紅葉達。

秋の登山道は、やはり美しい(*´ω`*)

沢が見えて来ました。

13:08
幽ノ沢に出ました。
静寂に包まれて、非常に良い雰囲気。

対岸に渡ります。
リボンが付いてますが、基本的に迷うところはありません。

黄金色に包まれた小道(*´ω`*)

ここでもザトウムシ君発見(・∀・)

分岐に出ました。
ここは去年降って来たところだな!

一年振りのアンジェロ岩!(違うって!)

13:22
一ノ倉沢に出ました。
ここの景観も、なかなかに良いんだよねぇ(・∀・)

この辺りは結構狭く藪っぽい道が続きます。

こちらはカイガラタケ?
それともカワラタケでしょうか?

新道はほぼ平坦ですが、1箇所だけ登りがあります。
大した事ないですが。

道標がありました。
おやっ?

何やらロープ止めされてる道がある?
この先は何でしょう?
特に地図に表記は無いので、作業道でしょうかね。

倒木の苔達。

美しい(*´ω`*)

マチガ沢旧道への分岐。
ここから登る人居るのかなあ?

13:42
マチガ沢に出ました。
水量はチョロチョロって感じで流れていました。

13:45
東屋に到着。
いい時間なのでお昼食べていきましょう。

わらじかつパンを頂きます(・∀・)

え?
今日は特上ラーメン食わないのかって?

いや〜、、、
この時期、人気の無い山奥で匂いの出る物は食いたく無いですよぉ(´・∀・`)

約15分程休憩して出発。
湯檜曽川の紅葉が綺麗(*´ω`*)

おっ、
こちらは烏帽子型鉄塔、、、

ではなく、矩形鉄塔かな?

頭上に見える建物はベースプラザかな?

14:21
西黒沢に出ました。
後は渡渉して、、、

んん?

ふと何気に右を向くと、、、

あの岩陰に見えるのは、、、滝か!?
行ってみましょう!!

おおぉ、、、

これは、、、

素晴らしいんでないかい!?(゚∀゚)

見てくれ!
このゴルジュの様相を呈した見事な滝を!!!

そしてその水面もまた限りなく美しい(*´ω`*)

ん、、、?
ちょっと待てよ。
事前に地図情報で調べた限り、こんなところに滝は記載されていなかったぞ!?
と言う事は無名の滝なのかな?
いや、それにしちゃ余りにも立派過ぎん!?
轟音を立てて流れ落ちる様は見事と言う他ない。

しばらく見惚れた後、立ち去ろうとした際に近くに居た人にちょいと尋ねてみました。
その人は丁度地元の人らしく、ここには何十年も前から通っているそうだ。
その人が言うには、この滝の名称は分からないとの事。
そして、みなかみ町の観光案内にも一切載っていないのだそうだ。
ほえ〜、つまり完全に無名の滝って事か!

その場はそれで立ち去ったものの、気になったので帰宅してから改めて調べてみました。
すると、どうやらこの滝は蛇門の滝という名称があるらしい事が分かった。
ただ、滝ペディア等のファンサイトには名称が載っていたものの、
みなかみ町公式のサイトには見当たらなかった。
恐らく把握はされているとは思いますが、観光用として公開されている訳では無い様ですね。

落差は10mとの事だけど、水量があるのでとにかく迫力を感じます。
いやいや、最後に予定外の大満足を得る事が出来ました(・∀・)

蛇門の滝の様子です( ´ ▽ ` )ノ

国道291号線に接続して終了!

土合砂防堰堤をチラ見して。

14:44
白毛門駐車場に到着!
おっつかれさま〜ヽ(・∀・)ノ
気温は20度なり。

身支度をして約15:00

さて、
もし夏場であればここからもう一走りしても良いかなと思うところですが、
今の時期では間も無く陽が落ち始めてしまうでしょう。
と言う事で、素直に帰路に着く事にしました。

当初の計画では、この後矢木沢ダムか秋鹿林道にでも行こうと考えていたのだけどねぇ。
朝の事故渋滞の影響で時間が無くなってしまった。
まぁ、最後に滝が見れたので良しとしましょう!

帰る前に、谷川岳ドライブインで地物を買っていきます。

おやっ!
ここはキャンプ場も併設されている様ですね!
スタッフさんに伺ったところ、入浴施設もあるのだとか!
なるほど、覚えておくとしよう(・∀・)

関越自動車道の高坂SAに立ち寄った際、花火の打ち上げを見る事が出来た。
近くでお祭りでもやっていたのかな?
こちらも綺麗で良かったですねぇ。

本日の戦利品〜!

やっぱ、地酒だよね(・∀・)
美味しゅうございました!

では、また〜ヽ(・∀・)ノ