桜が散り、徐々に新緑を迎えつつある4月下旬。
快晴予報を狙って奥多摩の山を巡って来ました。

今回訪れたのは六ツ石山と鷹ノ巣山!
鷹ノ巣山は雲取山と並んで人気の山で、多くの登山コースがあります。
自分が選択したのは、奥多摩湖を起点に、六ツ石山と鷹ノ巣山を縦走し、奥多摩湖へ戻る周回コースです。
このコースの一番のポイントは水根から六ツ石山へ至るハンノ木尾根です。
ここは奥多摩三大急登の一つと言われていて、なかなかに急勾配らしい。
今年に入ってから私事で色々あり、めっきり体力が落ちて来ている今日この頃。
そこで、自分の今の体力や足の状態を測るべく、キツめのコースに挑んでみる事にしました。
まぁ、それはそれとして、純粋に春山を楽しみたいと思います(・∀・)

4月28日。
いざ奥多摩に出発!

7:50
奥多摩駅に到着。
本日は電車とバスで現地へ向かいます。

8:15
奥多摩湖へ到着。
六ツ石山へ向かう場合、一つ前の水根バス停で降りる方が時短出来ます。
今回はトイレに寄りたいのと、湖を見たかったので奥多摩湖迄来ました。

予報通りの快晴!
湖面の水鏡が美しく、気分も上々だ!

・・・と言いたいところですが、バスの中で急に大に行きたくなって来た!
自宅で済ませて来たはずなのに・・・
そして、いざ公衆トイレに入ると、個室の順番待ちの列が!!!
しかも、なげ〜のよ・・・
もうね、中で漫画読んでるんじゃあねえのか!?ってくらい、出て来る気配がない(;´Д`)
並んでる人皆んなイラついている様子。。。
私も後ろの人と、
「長いですねぇ」
「便秘なんですかねぇ」
みたいな感じで言い合ってました(´・∀・`)
まぁ、生理現象だから仕方ないんだろうけどさぁ。。。

そんな感じで、いきなりのロスタイムからスタートです。

今回のコースです。
奥多摩湖スタートで、
ハンノ木尾根経由で六ツ石山
城山
鷹ノ巣山
水根沢林道経由で奥多摩湖
と言った周回コースです。

8:50
登山開始!
気温は20度なり。

奥多摩湖から国道411号線に出ます。
大麦代トンネル手前のむかし道入り口に入ります。

しばらくは舗装路歩きです。
こちらの分岐は、右方向が六ツ石山、左が鷹ノ巣山です。
往路は右、復路で左から戻って来ます。

9:11
六ツ石山登山口に到着。

こちらの坂を登ります。

振り返ると奥多摩湖!

民家の脇を通り・・・

畑(?)の脇を通り・・・

いよいよ登山道へ。

間も無く神社が見えて来ます。
安全祈願して行きましょう!

扁額には産土神社とあります。

由来が書いてありました。
名称はうぶすなじんじゃと読む様です。
土と書いて『すな』と読むのは珍しいですね。
と言うか読めないっすよ(´・∀・`)

さあて、やって来ましたハンノ木尾根!
急登の始まりだ!!
気合を入れて行くぜ!(`・ω・´)

と気合を入れたものの、、、

キ、キツイ(;´Д`)
これは厳しい!!

なるほど、流石奥多摩三大急登と言われるだけありますねぇ。。。

鈍った体に容赦無い登りが続く!
斜度はそれ程強烈って訳ではないのだけど、とにかく長い!!

おぉぉぉ、、、
平場だ!!
もうね、滝の様に汗が出まくった(;´Д`)
覚悟はしていたので夏山と同程度の水を持って来たのだけど、正解でしたわ。
とりあえず数分程、足を休めて行きます。

おっ、アセビかな?
平場を彩る緑が美しかった!(・∀・)

では進みましょう。
平場から先のこの区間がなかなかに美しい道だった!

しばらく登ると祠がありました。
こちらは風ノ神土という名称だそうです。
この祠についてググってみたのだけど、詳細は分かりませんでした。
読み方は、恐らく『かぜのかんど』だと思われますが、正確には不明なり(´・ω・`)
『神土(かんど)』と言うと、岐阜県白川村に同名の地名がある様です。
何か共通の由来の様なものがないか検索してみたのだけど、特に共通点は無さそう?
『風ノ神』とされているところを見ると、風神の様な神を祀っているのだろうか?
登山口付近にあった産土神社との関連性も探してみたけど、特に見当たらず。
さて?

そして急登再び!ヽ(;´Д`)ノ

タマラン!!
いつ終わるんだ!?ってくらい長い急登が続く!
恐らく、普段からジョギングや山歩き等で体力をつけている人であれば難なくこなせるのだろう。
私も自分なりに、ペース配分や歩き方を考えながら登っているつもりではあるのだけどね。

おぉっ、これは!!

これはまた、美しい!!ヽ(・∀・)ノ
ウロに雨水が溜まっている!
こういうのめっさ好き(*´ω`*)
こういった発見もまた、山の楽しみよね。

登りが落ち着いて来たぞ!
急登のピークは過ぎたか(・∀・)

穏やかな道となりました。
この辺りは防火帯も兼ねているのかな?

付近一体に見られたこちらは何だろう?
ぱっと見、ウスバサイシン?とも思ったのだけど、違う?

所々にツツジがありました。

この辺りは非常に歩き易い!
恐らく新緑最盛期には相当美しい景観が見られるに違いない。

山頂が見えて来た!

11:17
六ツ石山山頂に到着!
標高1478.8mなり。
気温は25度でした。

三角点ゲット!

山頂はめっさ広い!
ランチスペースは十分に確保出来るだろう。

樹林帯に囲まれているものの、景観はなかなかいい感じですね。

急登で完全にエネルギー切れ!!
ここでおやつを食べて行きます。

15分程休憩して、出発します。

間も無く分岐に出ました。

直進すると奥多摩駅方面。
奥多摩駅〜六ツ石山〜水根のコースも人気の様ですね。
電車バスのアクセスが良いので、色んなバリエーションが組めるのが魅力だと思います。

六ツ石山から折り返す様に降ると、鷹ノ巣山方面です。

では、鷹ノ巣山方面へ向かいましょう!

もふもふの苔成分を補充(*´ω`*)
あぁ、、、今年もキタヤツに行きたいなぁ。

最盛期ではないけど、新緑が美しい(´ー`)

この辺りは石尾根と呼ばれているのだそうだけど、歩き易く心地良い!(・∀・)

おや?
右方向への分岐がある様だけど、道標が立ってないですねぇ。。。
地図で確認してみると、
右は城山経由の鷹ノ巣山で、
直進は水根山経由の鷹ノ巣山の様です。

ここは城山経由で向かうとしましょう!
右の斜面に入ります。

穏やかに登ります。

おやっ、これは何だ!?
木に、何やらマイクのピンバッジの様なもの(?)が付けられていた!
音を出せ、的な警告を表しているのだろうか?
ググってみたけど、これを示すものは分からなかった。

おぉ、このうねり方!
自然の造形美(・∀・)

登りが出て来たぞ。
この先が城山かな?と思ったら、、、

ただのピークかああああい!!
標高貯金が音を立てて崩れて行く(;´Д`)

立派なキノコさん達!

今度こそ、山頂かな?

12:32
城山山頂に到着。
標高1523mなり。

城山は尾根道の通過点と言った趣の場所で、特に何も無し。
そこそこ広いので休憩には良いかもです。

遠くには奥多摩の山々が見えます。
夏場なら木々の葉に隠れちゃうだろうね。

では、鷹ノ巣山へ向かいましょう!

この区間は開放感が抜群に良かった!
めっさ快適!

分岐道標です。

直進は鷹ノ巣山で、左に降ると倉戸山・水根方面です。
復路でここから降ります。

いや、ここはホント素晴らしいぞ!
ここまで頑張って来たご褒美かってくらいにゴキゲンな道だ!!(・∀・)

めっさ開けていて、、、

眺望も抜群だ!!

山頂直下の登り!
あと少し、頑張ります(`・ω・´)

と思いつつ、この『あと少し』がこれまたキツイんだわ(´・ω・`)
蓄積された疲労が響く。。。

遂に来ましたよ〜!

13:31
鷹ノ巣山山頂に到着!
標高1736.6mなり。
気温は25度です。

三角点ゲット!

山頂はこれまた広い!
人も多かったけど、窮屈感は無かったですね。

絶景イタダキだ!ヽ(・∀・)ノ
山頂からは富士山も拝めるとの事だったのだけど、、、
残念ならが霞んでしまって見られなかった(´・∀・`)

おにぎりを頂きます!
疲れた体に梅味が染み渡る(*´ω`*)

約30分程休憩した後、下山開始します。
欲を言えば1時間くらいはゆっくりしたかったのだけど、時間の余裕が少ないので切り上げます。

この新芽達の初々しさよ(*´ω`*)

14:10
倉戸山分岐迄戻って来ました。
ここから一旦、倉戸山方面へ降ります。

分岐からしばらくは穏やかな道が続きます。

徐々に降り勾配がキツくなって来ます。
前半の足の疲労がこの辺りで結構響いて来ます(´・ω・`)

分岐道標が見えて来ました。

ここから水根方面へ向かいます。

まといリスさんだ!
見守りご苦労様です(`・ω・´)

薄暗い樹林帯を歩きます。

再び分岐だ!

直進は六ツ石山方面、
右は水根方面です。

ん・・・?

なにぃ!?
崩落しているのかぁ!!
この情報は仕入れていなかった(´・ω・`)
迂回路があるらしいが、どんな状況だろうか・・・

とりあえず、行ってみましょう。
通行止めって訳ではないので大丈夫だろう。

激降り!!
膝へ負担がのしかかる!(;´Д`)

定期的に水と塩分を摂取しながら歩きます。

おっ、これはネコノメソウでしょうか?
可愛くて綺麗!(・∀・)

こちらは休憩所だろうか?
にしては荒れている感・・・

むむっ、崩落出たぁ!

先ほどの警告の場所はここかぁ。。。
迂回路があると書かれていたな。
どこだろうと思って、ふと沢の下を見てみると、、、

写真では分からないだろうけど、踏み跡がいくつもあった!
そうか、ここを降ればいいのか?
と思い、特に周囲を観察せずに降り始めてしまった。。。

しかし、足元はずるずると滑り、全く安定しない!
これ、本当に迂回路か!?

幾分か降ってから見上げてみる。
上の方にあるのが本来の登山道だろう。。。
周囲を見渡してみると、上へと登ったであろう踏み跡が見えた。
ここを降って倒木を避け、再び斜面を登り返した者達が居る!
それは間違いない!!

とにかく、慎重に足場を選びながら、斜面を登り始めた。。。

無事、登山道へ復帰!!!

だがしかし、、、

これは絶対に迂回路ではない!!!

私は間違った踏み跡に釣られてしまったに違いない!
いや、そりゃそうよ、あんな迂回の仕方がある訳ないだろうと。。。
特に斜面のよじ登りが大変だった。
滑りまくるし、汚れまくるし(;´Д`)

崩落地点で、もっとしっかりと状況を観察すべきだった。
最初に沢へ降る踏み跡を見てしまい、それで決めつけてしまったのはダメ過ぎた。
恐らく、高巻いて迂回する道が絶対にあったと思われる。
迂回路を示すリボンも付いていたのかもしれない。
疲れていたとは言え、全くもって初歩的なミスを犯したものだと大いに反省しまくった!

何よりも、斜面よじ登りの為に余計な疲労を蓄積してしまったのが痛過ぎた!
マジ、何やってるんだ俺はと思わずにいられない。
今回はまだ崩落の程度が低かったから良かったけど、正直こんなミスは2度とゴメンだぜ。

気を取り直して先を進みます。

しかし、、、
明らかに疲労マシマシでキツさ倍増になって来たヽ(;´Д`)ノ
鷹ノ巣山から水根へ降る区間だけでも標準CTが約3時間程かかるのだけど、
幾分降って来たとは言え、まだ先は長いんだよね。。。
更に言うと、この時点で既に15時を回っている!
地形図を確認する限り、この先は穏やかな道が続く事は分かっている。
まぁ、あせっても疲れが増すだけなので、落ち着いてこなして行きましょう!

橋を渡ります。
こういった橋が数カ所ありました。
揺れが少々ドキッとする橋もあった!

小さな滝をしばし眺める(*´ω`*)

真新しい橋も数カ所、掛かってました。

小さな渡渉の箇所でちょいと休憩!

手とタオルを洗って行く!
めっさ気持ちいい!(・∀・)

おや?
何やら迂回を示す矢印があるぞ!

矢印に従って登って行くと、重機が見えた!

水根線の軌道工事らしい?

柵のすぐ脇に、登山道へ復帰する道が設けられてました。
どうやら崩落の迂回路の様ですね。

おぉっ、これは!!
写真では全く伝わらないのだけど、壁面一帯を流れ落ちる岩清水があった!
なかなかに見応えがあってテンション上がった!(・∀・)

岩清水の周囲には輝く苔達!
いいですねいいですねぇ〜!
いつもだったら動画に残すところだけど、、、
この時はもうね、動画撮ろうという気力は全く残っていなかった(´・∀・`)

しばらく降ると、斜面の下から子供達の高い声が聞こえて来た。
どうやら、水根沢キャンプ場まで降って来た様です。

そう言えば、このキャンプ場は現在閉業(休業?)しているらしい。
何年か前に、ナノレカワさん達とBBQやりに来た事があるんだよね。
いつかキャンプしに来ようかなぁと思っていたので残念でなりません(´・ω・`)

とりあえず、ここまで来ればあと少しで脱出だ!!

建物の脇を降る!

16:46
キャンプ場前の道に接続して登山道終了!
陽が落ちる前に下山出来て良かったぜぃ(・∀・)
まぁ、ヘッドランプと防寒着の用意はしてあるので、陽が落ちてもいいっちゃいいんだけどね。

登山口の道標。
鷹ノ巣山単座であれば、ここから登るのが一番楽なのかな?
今回登ったハンノ木尾根とは別に、稲村岩尾根コースもまた、奥多摩三大急登と呼ばれているんだよね。
そちらの方がキツいらしいけど、どうやら現在通行止めとの事です。

おっ、へんちくりん小屋が健在だ!

謎の置物も健在だ!
2018年に初めて見たのだけど、あの当時のままかな?
・・・と思ったのだけど、角が片方折れてしまっている様だ

六ツ石山・鷹ノ巣山分岐に戻って来た!

16:58
奥多摩湖に到着!!
おっつかれさま〜ヽ(・∀・)ノ

休憩含めて約8時間ってところかな。
今回は久々に長かったねぇ〜。
途中でアホなミスしちゃったし。。。

補足だけど、私の場合は写真撮影や観察等で頻繁に足を止めてます。
なので純粋な歩きであれば、もっと時間を短縮出来るかと思われます。
自身のスタイルに合わせて時間を見積もって頂ければと思います。

17:23
奥多摩駅に到着。

さて、
久々にバテレに寄ってビールでもと考えていたのだけど、、、

何と満席!
更に2組程待ちの状態。。。
まぁ、こんな好天の行楽シーズンだし、そりゃそうなるよな(´・ω・`)
それじゃあ、どこか居酒屋にでも入ろうか?とも思ったのだけど、、、
疲労が激しくて、じっくり腰を据えて食べるって気分でもないんだよねぇ。

と言う事で、いつも通りのコーラで乾杯!(・∀・)

いや〜〜〜、ホント疲れたねぇ。。。
こんなに疲れたのは去年の武甲山周回以来かなぁ。
ここ最近の運動不足の割に、良く頑張った!と自分を褒めてあげたい(・∀・)
それから、石尾根縦走路はとにかく素晴らしかった。
景色も道も文句なしに楽しい!!
いずれかの機会に、この縦走路をメインに計画を組んでみたいと思う。

今回の心残りは、やはりバテレか(´・∀・`)
電車登山の醍醐味の一つと言えば、やはり下山直後のビールだものねぇ。
まぁ、次回のお楽しみって事にしておきましょう。

では、また〜ヽ(・∀・)ノ