去年の秋頃から、フロントタイヤの減りが気になる様になって来た。
そして春から梅雨にかけてほぼミゾが無くなりかける状態迄すり減ってしまった(´・ω・`)
しかし、なかなか予算の都合が取れなかったんだよねぇ。。。
仕方無しにしばらく放置し、林道走行は控える事にしました。

この9月に入り、ようやく予算を確保して無事フロントタイヤを交換完了!(・∀・)
リアタイヤは去年交換したので、これでしばらくは問題無いだろう。
って事で、久々に林道ツーリングを計画。
今回は群馬県の甘楽町にある林道大平線を起点に、藤岡市の林道奈良山線へ抜けるルートを組んでみました。

10月12日。
天気は曇り後、晴れ予報!
いざ出発なり!

やって来たのはこちら、甘楽町の古出神社前です。

小さな神社ですが、古めかしい佇まいが趣あります。
と言っても、目的はこの神社ではありません。

神社前のガードレールの脇にひっそりと立つ標柱。

どうやらここが林道大平線の起点の様です。
これが実に不思議な場所に立ってるんだよね。
googleMapを見てもらうと分かるのだけれど、ここはどう見ても市道か町道にしか思えない!
ホントにここ林道の起点なんか??って感じ(´・∀・`)

まぁ、そんな疑問はさておき、とりあえず道なりに走ってみようじゃないか。

場所:群馬県甘楽郡甘楽町

幾分か走ると林道っぽくなって来た。
すると、唐突に道の脇に東屋が立っているのが見えた!

ん〜?
この東屋は何だろうね?
周囲を見渡してみると・・・

道路脇には森の中に通じていそうな道が見えた。
道標は無く薮っぽい入口だけれど、これひょっとして散策路か何かかなぁ?

これから向かう先に天狗山があり、林道大平線はその通行路ではある。
しかし、天狗山へのハイキングルートにしても、東屋の配置が微妙じゃないかい?

高度を上げて行くと、若干景色が開ける場所に出た。
とは言っても、木々が張り出していて大した眺望ではなかったけれど。

ここの左側に分岐があるんだよね。
林道なのか、ただの作業道なのか不明なのだけれど、ゲートで塞がれて立ち入る事は出来なかった。
銘板も無かったので、この道が開放される事は無さそうですね。

起点からここ迄は舗装されていたのだけれど、この先は未舗装路だ。

うは、、、
結構荒れてんなぁ(´・ω・`)
入口からしばらくは洗掘箇所が続きました。

幾分か走ると分岐に出ました。
ここは左へ折れるのが林道大平線で、直進が林道草喰八丁河原(くさばみはっちょうがわら)線です。

林道草喰八丁河原線から見るとこんな感じ。
こちら側には特に林道標識の類は無いので分かり難い。

カーブの先を覗いて見るとこんな感じ。
入口は舗装されているのだけれど、こいつが曲者だった!
とにかく砂利・・・と言うか砕石?が大量に流れて来ていて、ズルズルなのだ!
CRFで登ろうとした際にも、リアタイヤが若干滑ってヒヤリとしたわ(;´Д`)

その先に、大平線の標柱が立っている。
おっと、令和5年となってますね!
割と整備の手が入っているって事なのだろうね。

分岐から先もグングンと高度を上げて行く。
一見すると穏やかに見えるのだけれど、実は結構難儀しました。
恐らく意図的と思われる大小の砕石が路面に撒かれているのだ!
小規模ながら洗堀や落石も散見されて、その上勾配もそこそこあるので慎重を要しました。

それから、ヘアピンカーブも多いです。
砂利ダートのヘアピンかつ勾配有り。
私の苦手なルートだわホント(´・∀・`)

しばらく登ると開けた場所に出ました。

ここは何かと言うと、これだ。

天狗山への登山口(轟登山口)になっているのだ。

いかにもマイナー臭の漂う登山口だけれど、
ウェブ上ではここから天狗山への行程レポートもアップされているんだよね。
ググってみた限りでは、どうやら天狗山へのアプローチは複数あるらしく、
この轟登山口が最も山頂に近いルートとなる様です。
ここ迄登って来る途中にも、登山口の分岐を見かけました。

ここは車が10台程度は停められそうな広さがある。
先程砕石が敷かれていたというのも、登山者の為の整備なのかもしれないですね。

んがしかし、、、
正直言ってバイクで来るところじゃあないなと思った。。。
あの道はどう見ても二輪車の事は考慮されてないだろう(´・∀・`)

それから、この駐車場周辺はかなり薮だらけになっていて、
恐らく夏場は結構蚊が飛んでるんじゃあないだろうか(´・ω・`)


すみません、
写真撮り忘れたので、これだけドラレコの映像を切り抜いて来たw

駐車場脇に林道標識がありました。
特に終点という明記はされていない様です。

一応、駐車場から先も道は続いてるんだよね。
ただ、恐らくこの先はただの作業道だと思われる。
深入りはしないで戻るとしよう。

この先が気になる人は、ナノレカワさんの2022年のレポートを参照されたし。

と言う事で分岐迄戻って来ました。
林道草喰八丁河原線へ向かいましょう!

こちらもダート林道だ。
基本的にフラットなのだけれど、写真右側を見るとお分かり頂けるだろう。

こちらもまた洗堀が頻繁にありました。

中には深く抉れているところも。

まぁ、ライン取りさえ気をつけていれば、私の様なゆるふわライダーでも問題無くこなせます。

景観としてのクオリティはなかなかのものです(・∀・)
私は基本的にフォトツーリングが大目的なので、林道草喰八丁河原線は満足度が高い!

カーブ等の要所要所で舗装されてました。

開けた場所で道の脇に看板が見えた。

ここでようやく林道名が出て来ました(・∀・)

余談ですが、
この草喰八丁河原線は森林活用の他、
地域の生活道路として一般車両の通行も想定して開設されたそうです。

確かに、序盤こそ荒れ気味の箇所があったものの、概ねフラットで走り易い林道です。
普通乗用車でも走行自体に支障は無さそうですね。

この草に覆われた法面を見ておくれよ!
なかなかに美しいじゃあないですか(*´ω`*)

路面は良いのだけれど、結構な藪だらけですなぁ。。。
晩秋〜春先であれば印象が変わるのだろうか?

この切り通しもまた素敵なのよ(*´ω`*)
特に左側の苔加減、良くないですか?

ふと、気になるポイントがあって停車してみた。
ここは両側が薮に覆われた場所なのだけれど、、、

山側の薮の中に窪地があるのに気が付いた!
あの窪地の先は・・・!?

奥から水の音が聞こえて来た!
入ってみましょう!(・∀・)

やはりそうだ!
壁面から岩清水が流れ落ちている!!

おおぉ〜、なんとも、、、
なんとも美しい光景だ。。。

聞こえて来るのは鈴虫達の鳴き声と水の落ちる音のみ。
岩壁と薮に囲まれた、非日常の空間だ(*´ω`*)

苔達もまた見事だった!

まるで宝石の様じゃあないですか(*´ω`*)
こういう景色を求める為に、私はCRF君に乗っている訳なのさ。

岩清水の様子です( ´ ▽ ` )ノ

更に走らせると、工事現場が現れました。

土留め工事の様です。
整備、ありがとうございます!

一つ注意点!
前日の雨の影響もあるのか、この周辺は結構ぬかるんでました。
タイヤを取られない様に注意しましょう!

このストレート区間もまた良き(・∀・)

マムシグサ発見。
毒性があるので、触れるのも控えておいた方が良いかもです。

舗装路に出て来ました。
林道草喰八丁河原線はここで終了で、交差する舗装路は林道芳の元線です。

場所:群馬県甘楽郡甘楽町

ここ、ちょっと紛らわしいのだけれど、離れた位置に草喰八丁河原線の標柱があるんだよね。
何故に芳の元線側の位置に立っているのだろう?

右に下って行くと、県道46号線の林道起点に出ます。
今回はこちらには行かず、左側の林道終点へ向かおうと思います。

県道46号線の芳の元線起点はこちら

走り出してすぐ、唐突に開けた場所に出た!

ここは、一体なんだあ!?
何かしらの施設の様にも見えるのだけれど、地図では特に何も明記されてはいないんだよね。

丘の上にも階段が設けられている様です。
特に立ち入り禁止的なものは掲げられてはいないので、ちょいと行ってみましょう!

形状からして、業務的なものではなく公園施設的なものに見えなくもない。
ただ、看板や案内板といった類のものは見当たらなかった。
余り深入りするのはやめておいた方がいいかもしれないね。

ここからの眺望はかなり良いですねぇ!(・∀・)

ズームで撮影してみる。
方角的に浅間山の辺りかな?

ゆるやかに高度を上げて行く。
この辺りの路面はとても状態が良い。

やがて尾根に出ると、路面には落ち葉や木の枝が目立つ様になって来た。

倒木も数箇所有り。
バイクや軽乗用車であれば通行に問題は無いかな。

峠に到着したぞ!

場所:群馬県甘楽郡甘楽町

林道芳の元線の終点標識だ。

ここは炮烙峠(ほうろくとうげ)と言う名称の様です。
標高は862mとの事。
甘楽郡と藤岡市の境界の様ですね。

藤岡市方面へ降る道には、別の林道標識がありました。

林道奈良山線の起点の様です。

立派な案内板もありました。
林道ではあるものの、観光路(散策路)的な意味合いも幾分か含まれている様にも感じますね。
個人的に、この炮烙峠の雰囲気は好きですねぇ(・∀・)

では、林道奈良山線を降りましょう!
こちらは未舗装のダート林道ですね。

路面状態は荒れはほとんど無く、フラットで走り易い(・∀・)

舗装と未舗装の区間を織り交ぜながら下って行く。
かなり整備された印象です。

ただ、大粒の石も散見されたので、車高の低い乗用車やオンロードバイクはご注意を!

おや?
何やら枝道っぽいものを発見。

パッと見た感じ、すぐ終わってそうなので深入りはせず。

ガードレールの脇からは、いい感じの眺望。
こんなところにも集落があるのね。

コスモスが綺麗なり(*´∀`*)

道の脇に鳥居が見えたのでちょいと停車してみた。

扁額は見当たらず。
帰宅して改めて確認したところ、春日神社という名称の様でした。

県道177号線に接続して終了です。

場所:群馬県藤岡市

県道側から見るとこんな感じ。

おや?
ひょっとしてこれが林道標識??
と思ったのだけれど、どうやら奈良山集落を示している様ですね。

ん〜、だとすると、林道の終点って何処だったのだろう??
と思って帰宅後に調べてみたら、どうやら通り過ぎてしまっていたらしい(´・∀・`)
林道奈良山線の終点はこちらです

さて、
本日の主目的はこれにて終了なのだけれど、もう1箇所行きたい場所があるんだよね。
そちらに向かいたいと思います。

と、その前にちょいと立ち寄り。
先程の奈良山分岐から間も無く、県道沿いに湧水ポイントがあります。

それがこちら、上平の名水だ!

ノメマスの記述がありますね(・∀・)

めっさ勢い良く流れ出している!
数口飲んでみましたが、美味しいお水でしたよ。
今の所は腹壊してないので、問題なさそうです(´ー`)


水質が変化する可能性は十分にあると思います。
採水する際は事前に最新情報を調べて来る事をお勧めします!

グイッと移動して、県道177号線沿いの三波川琴平神社にやって来ました。

以前は県道側に橋が掛かっていて、そこから三波川を渡れた様なのですが、
現在は老朽化の為に橋が撤去されており、迂回して行く形となっているそうです。

迂回路を示す案内板は要所要所に取り付けられていて、迷う事はありません。

川を渡り、民家の裏手から山道へ入ります。

神社の脇に出て来ました。

拝殿が見えて来ましたよ。
このアングル、なかなかいい感じ(・∀・)

では、何故ここを訪れたのかと言うと、、、

こちらだ!

はい、お分かり頂けるだろうか?

そう、こちらの狛犬は狼さんなのだ!(・∀・)

正式な伝承等は不明なのだけれど、どうやら御嶽教の神社の様です。
つまり山岳信仰のある神社なんだよね。
山岳信仰に由来する神社の場合、狼を使徒(眷属)として祀るケースがあります。
こちらの琴平神社もそういった信仰があったのかもしれませんね。

こちらは阿形象。
目元が苔に覆われた、ちょいと変わった風貌。

サイドから。
スッキリとした造形ですね。
肋骨の造形も見て取れます。

ローアングルで。
狛犬はこの角度が一番かっこいいと思う(・∀・)

続いて吽形象。
太眉で愛嬌のある造形です。
ふと気が付いたのだけれど、この造形は既視感があるなぁと思っていた。
その後、ナノレカワさんから両神神社のお犬様と似てるかも?とコメントを頂きました。
なるほど、確かにそうかも!
詳細は全く分からないけれど、担当した石工が両神神社の像を参考にした可能性もあるのかも??

良く見ると、細かく毛並みと思われる造形が為されている様にも見えますね!

ローアングルで!
造形がちょいとズングリしているのがまた可愛らしくて良き(・∀・)

拝殿正面から。
華美な意匠は無く、簡素な造りですね。

扁額はとても綺麗でしたね。

神楽殿。
現役で使用されているのだろうか?

こちらの琴平神社ですが、googleMapで見ると奥の院がある様です。
今回は山歩き装備を持って来ていないので行きません。

この日は3連休中日の晴れと言う事で、各地は大賑わい&渋滞だった様ですね。
そんな中、林道大平線起点から林道奈良山線終点迄、すれ違ったのはオフ車一台のみ!
何とも静かなツーリングでしたわ(・∀・)
やっぱ山岳ツーリングはいいっすねぇ!

では、また〜ヽ(・∀・)ノ