新緑真っ盛りの5月下旬。
徐々に暑さを感じる様になって来ましたね。

快晴となった20日、この日はオフ会に誘われて山梨県へ行って参りました。
向かった先は、南アルプスに近い北精進ヶ滝。
落差121mという、関東で随一と言える名瀑です。

さて、北精進ヶ滝について公式を見ると、滝見台より楽しむのが一般的の様です。
この滝見台から北精進ヶ滝及び、九段の滝を遠景から眺めることが出来ます。
これだけでも十分、満足出来る景観なのですが、我々の向かう先は別にあります。


そう、我々が向かうのは、北精進ヶ滝の滝壺なのだ!


そして、危険を伴う行程に挑むメンバーは、、、

毎度おなじみタマチャリンさん
お久し振りのナノレカワさん
それから、タマチャリンさんの教え子の若者2人の、合計5人が集まった!

さてさて、いったいどんな行程が待っているのやら!?
レポート開始ですヽ(・∀・)ノ

9:00、中央自動車道の須玉ICで待ち合わせ。
自分は丁度、八王子Jctで渋滞に紛れ込んでしまったタイミングで、 ナノレカワさんと遭遇!
須玉ICまでご一緒させて頂きました(・∀・)

須玉からオートキャンプ牧場チロルを経由して、精進ヶ滝駐車場へ。
写真は出発前の精進ヶ滝・滝壺に行き隊のメンバー達。

左からナノレカワさん、タマチャリンさん、
若者2人は親しみを込めて、大ちゃん、若ちゃんと呼ばせて頂きましょう!

10:00。
探索に向けて出発!
石空川(いしうとろがわ)にかかる吊り橋を渡ります。
橋のたもとには『クマ出没注意』の看板!
もちろん、皆んな対策はしっかりしている。
クマスプレーもいつでも出せる様にしてあるぜ!

他にも蜂スプレーと、ヒルスプレーも準備万端です。

それから、万が一の時の為に用意したのがこちら、10mのロープ2本だ。
使用目安40kgの作業用ロープではあるものの、補助用には役立ってくれるに違いない。

クライミング用ロープは、かさばり過ぎなので止めておきました(´・∀・`)

橋から見る景色もなかなかのものだ。
砂防堰堤もなんだか輝いて見える!

精進ヶ滝まで40分とある。
もちろん、これは滝見台への時間だ。
我々の行く滝壺はもっとかかるだろう。

くぅ〜、この眩しい程の新緑の美しさよ!!
たまんねぇぇぇっ!

お、フォッサマグナへの分岐道標だ!

そう、この石空川渓谷には、大地の裂け目とも言えるフォッサマグナがあるのだ!

道標に従って下って行くと、巨大な壁の様な断層が見えた!
もう少し近くから見たかったのだけど、降り口が不明だったのでやめておきました。

先へ進むことにしましょう!

おや、岩の上に積み石がある。
これもケルンでしょうかね?

やがて道は沢筋へと降りて行く。

石空川に沿って進んで行くと、滝が見えて来た!

一ノ滝と、橋の向こうは二ノ滝だ!

一ノ滝の動画です( ´ ▽ ` )

一ノ滝の階段を登り、ニノ滝前の橋をローアングルで( ´ ▽ ` )

橋の上からニノ滝を撮影。
ここも素晴らしい!

けっこうエグい角度の階段だ!
コケたらダメージでかいぞ!!

コレ見て下さいよ、吊り橋階段だぜ!
ちょっと珍しいよね(・∀・)

『三つ児石』と記された大きな岩。

おぉぉ。。。
めっさ美しい!!
正に水と緑の世界!
たまらないねぇ( ´ ▽ ` )

水は極限とも言える透明度を誇っている!
水面下の白砂がキラキラと輝いているぞヽ(・∀・)ノ

吊り橋を渡るナノレカワさんとタマチャリンさん。
二人ともブロガーだけに、しきりに写真を撮りまくりだ!

岩の間を黙々と進むメンバー達。

10:30。
滝見台へ続く広場へやって来ました。

この階段を進むと滝見台へ至ります。
一般の観光客はこちらへ向かう訳です。

しかし、物好きな野郎達は階段ではなく・・・

階段脇のこちらを目指すのだ!!

さて、いよいよ我々の目指す北精進ヶ滝の滝壺への入り口にたどり着いた訳です。

が、しかし、入り口とは書きましたが、実際のところ、入り口などはありません。
ここから先は、登山道でもなければ獣道ですらない!


改めて解説すると、北精進ヶ滝は通常、滝見台から観賞するものです。
しかし、中には滝壺まで行ってしまおう!という人が居るんですよね。
そんな人達のブログレポートがネット上で散見されます。

問題なのは、この滝壺までの行程に、道が無いということです。
ただし、有志によりリボンが多数取り付けられているとのこと。
つまりは、まぁ、自己責任でどうぞ、といったところですねw

えーと、クドクド書くとウザいかもしれませんが、
ここから先へ行く際の、注意点などを書きたいと思います。

○お一人様NG
確かにネット上にはソロ行程のレポートがありますが、まず止めておくのが無難です。
恐らく、年間を通して滝壺に向かう人は、数える程しかいないと思われます。
ソロで怪我したら、色々な意味でアウトでしょう。助けはまず望めません。
個人的な意見では、3人以上のパーティが良いと思います。

○携帯電波は入らない
スマホをチェックしてみましたが、一部を除き、行程中は電波が入りません。
携帯電話で救助要請は出来ないと思った方が良いでしょう。

○天気に要注意
決行日は必ず快晴であること。
もし降水確率が20%を超える様であるなら、止めておいた方がいいです。
山の天気は変わりやすいものです。
また、決行日前の数日以内に雨が降っている様であれば、中止した方が良いです。
狭く、急な斜面の箇所も多いので、ぬかるむ可能性のある日は危険度アップだ!!

○万一の場合の用意をしておく
熊対策
いざとなった際の食料
ロープやヘルメット、発煙筒等の装備
携帯ファーストエイドキット
これらは用意しておいた方が良いでしょう。

○入念な事前調査を行うこと
現地がどういったところであるのか、しっかり把握しておいた方が良いです。
ブログレポートや、youtubeでの動画配信は、くまなくチェックしておきましょう!

○水に濡れることを前提に準備した方が良い
渡渉ポイントがあります。
時期にもよると思いますが、入渓する覚悟はしておいた方が無難かと思います。
沢ぐつがあるとベストですが、我々は素足で入渓しましたwww


今回我々は5人パーティで向かいました。
自分を含む3人はブログ記事にアップロードしますが、
これら記事を見て、「これなら自分でも行ける!」と思った人は要注意です!
正直言うと、難易度的には大それて高く無いです。
リボンも多く、ルートファインディングがある程度出来る人であれば、
割とスンナリと行けてしまうと思います。

ただし、危険であることに変わりありません。
その辺を踏まえて行動しましょう!

まぁ、あと、これに限ったことではありませんが、
自分は大丈夫。何も起きない。などといった根拠のない自信を持つのは無しねw


前置きが長くなってしまいましたが、滝壺へ向けて、出発しましょう!

まずは階段脇の岩場に入り、状況をチェック。
この眼前の大岩の右側の隙間から向かうか、
左側の斜面を登るかの2択がある様ですが、、、

我々は左側の斜面を登ることにしました。
けっこうザレザレで滑りやすいので、注意して登ります。
(写真提供:ナノレカワさん)

この様に、随所にリボンが括り付けられております。

しかし前述した様に、道と呼べるものがほぼありません。
物好きさん達による踏み跡は多少残されている為、
それらとリボンを頼りに進んでいきます。

まぁ、ひどいもんですわ!
木々の枝やら薮をかき分けたりしつつ、且つ、地面を確かめながら進みます。
登山道と違ってメンテナンスされている訳では無いので、
いつ足元がズルッといってもおかしく無いのだ!!

もはや何が何だか分からない様な中を進む!!
写真では分かり難いですが、奥の木にリボンが見える!

やがて道は高巻く様になる。

眼下には石空川が見える。
眺めだけなら相当良い!

倒木を潜る箇所も数カ所有り。
こういうの楽しいよね( ´ ▽ ` )

直登ポイントに出ました。
ここの登りがなかなかに厳しかった!!

リボンやペンキによる指示が頻繁にあるが、かなり上まで続いていて気が滅入ってくる(;´Д`)

緑に覆われた斜面を登るナノレカワさん。
何度も書きますが、景観はホント素晴らしいの一言!
キツい行程ではあるものの、大自然の息吹きを感じます。

登りがおちつくと、今度は斜面をトラバースしていきます。
ここからがけっこうやっかいで、非常に狭い箇所も頻繁に出て来ました。
バランスくずしたりコケたりしたら、谷間へ直行って感じか!?

しかしなぁ、先人達はよくもまぁこんなルートを開拓したものです。
自分だったらリボンが無きゃ絶対行かんぞw

崖っぷちでカメラを構えるタマチャリンさん。
落ちないで下さいよぉ〜

緊張感のある行程は続く。
自分はなるべく後方を歩いて、いざというときにロープを出せる様にしておく。
ファーストエイドキットも準備万端だ!

やがて行程は降りへと入った。

写真を見るとお分り頂けるだろう。
かなり心許ない斜面を降っている!!
(写真提供:ナノレカワさん)

突如、前方を行く2人から歓声があがった!!
咄嗟にカメラを構えるタマチャリンさん!

おぉっ!
林間の向こうに、巨大な岩と水しぶきの様なものが・・・!?

ついに来たか!!!?

ロープの張られた、かなり狭く滑りやすい斜面を降る。
このロープも有志によるものと思われる。
慎重に、慎重に。。。

この急降下ポイントがまた厄介だ!
気をぬくとズルズルといってしまう!!


おおおぉぉぉっっ!!!

み、見えてきたあああ!!!
後少しだっ!!!

石空川の真上に来たぞ!

ぐはぁっ!

行く手を遮る藪藪地獄!
こんなとこ進むんかい!!




だが、、、




藪をかき分け








木々に遮られた先に出た我々一同は



















眼前に現れた光景に目を奪われたのであった






















北精進ヶ滝の全貌が、ついに見えた!!



北精進ヶ滝の前景の動画だっ!


次回、『山梨・北精進ヶ滝探訪〜その2〜』に続く!