東京・大岳山狼信仰と滝を巡る〜その1〜の続き

4月9日。

檜原村の大岳山を訪れました。
目的は滝と狼信仰の神社巡りです。
前回は小天狗滝、天狗滝、綾滝を経由して稜線の富士見台へ。
後編の今回は山頂と大嶽神社を巡ります!

では、いってみよ〜(・∀・)

富士見台から大岳山を目指し、緩やかな尾根道を歩きます。

展望のひらけた場所がありました。
尾根歩きはこうでなくっちゃね(・∀・)

おっと、うんぴー発見!
熊さんでしょうね。
春は動物達も活発になる時期です。
気を付けて行動したいですね!

13:05
大滝・大岳鍾乳洞方面との分岐です。
いつか大滝方面も歩いてみたいな。

木々の苔達をチラ見しつつ歩く(´ー`)

13:10
白倉分岐です。
帰路ではここから白倉方面へ下ります。
とりあえず山頂を目指します!

次第に人が増え始めました。
展望の良い尾根道にはベンチもあります。

こういう尾根道は本当に好きなんだよねぇ(*´ω`*)
歩いていて実に心地良いです。

13:27
鋸山・御前山分岐です。
大岳山方面へ向かいます。

若干崩落気味の箇所がありました。
落ち葉で滑らない様に要注意!

13:36
大嶽神社の奥宮前広場に到着!
ここで小休止していきます。

おやっ、大岳山荘に足場が組まれているぞ!
いよいよ解体されるのでしょうか!?

個人的な希望としては、売店としてリニューアルして欲しいですねぇ。
アクセスが良いから宿泊施設としてのメリットは薄いものの、
登山者自体は多いはずなので、売店を営業すれば儲けは出るのではと思うのだけど、、、
如何だろうか?

ここも相変わらず立ち入り禁止。
ここもなぁ、テラス席として再整備して活用出来ないものかと。
せっかく展望が良い場所なのにもったいないなぁ(´・ω・`)

と言うか、、、
写真の布団、いつから干してあるのだろうねぇ?(´・∀・`)

それでは、一礼して神社へ向かいます。

奥宮に到着。
地図上では奥宮とされていますが、こちらが本社らしい。

大嶽神社の御際神は、
みんな大好き日本武尊(ヤマトタケル)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
広国押武金日天皇(ひろくにおしたけかなひのすめらみこと)
源家康朝臣(みなもとのいえやすあそん)
とされております。

大国主命は医療やまじないの法を定めた神、
少彦名命はお酒の神や温泉の神とされている様です。

本殿の両脇に鎮座するのは狼像です。
檜原村は狼信仰が根ざした土地の様で、多くの狼信仰の神社があります。
信仰の由来を詳細に書くとキリがないのでここでは省きますが、
ウェブ上の関連資料が閲覧出来る他、檜原村の郷土資料館にも関連した展示物がある様です。
興味のある方はググってみると良いかと思います(´ー`)

では、狛犬の造形を見てみましょう!
かなりデフォルメされた、可愛らしいデザインが特徴。

真一文字の口元。
牙の表現が無いのは珍しいよね。
一見するとのっぺりした表情だけど、よく見ると薄っすらと眉毛(?)の表現が見られます。

背中もすっきりとしたもので、肋骨がありません。
尻尾も小さくてかわいい(・∀・)

最も特徴的なのが下腹部の表現。
大嶽神社の狛犬には阿吽の違いを見受けられないのだけど、
雄・雌の違いがある様なのだ。

こちらがメス(?)の狼像。
オスと同様にデフォルメされたものだが、同じく眉の浮き彫りが見られます。

メスの下腹部にはもちろんアレが無いw
こういった表現の意味する所は何だろう?
いずれ調べてみたいと思う。

本殿の前面に貼られた護符。
狼がデザインされています。
この護符には害獣避けや盗難避け等のご利益があるとされているそうです。

こちらの石碑には杉守元講紀念とあります。
どんな意味なのかググってみたのだけど分からず(´・∀・`)

さて、それでは山頂へ向かうとしましょう!

とは言ったものの、この日は狼像を見るのが主目的だったので、
人の多い山頂には行かなくてもいいかなぁと思っていたんだよねw
更に言うと前回のレポートで書いた通り、足の痛みも残っていたので無理はしたく無い。
二人とも行く気満々の様子だったので迷ったのだが、結局自分も行く事にした(´・∀・`)

山頂直下は岩場の急登となります。
2019年に登った時は余裕があったものの、本日は慎重に登ります。。。

14:07
大岳山山頂に到着!
標高は1266mなり。

二等三角点!(・∀・)

絶景ゲットだぜっ!ヽ(・∀・)ノ

疲れたけど、やっぱ登って良かった!
天気も最高〜!!

約15分程休憩した後、下山開始!
往路でも通った、神社手前の狭路を改めて撮影。
いかにも、つるっといきそうな道だ(´・∀・`)

注意書きもあります。
慎重に行きますよ!

15:09
白倉分岐まで戻って来ました。
ここから白倉方面へ降ります。

それにしてもさ、皆んなで地図を見ながら、
あーだこーだ言いながら歩くのも、楽しいもんだなぁと改めて思った(・∀・)

白倉方面へ降る道は変化の乏しい樹林帯となります。
登りで利用した天狗滝コースもキツかったけど、まだ見所が多くて楽しかったんだよね。
この白倉コースは登りで使いたくはないかなぁ(´・∀・`)

登山道の傍には町目石が置かれてます。
つまり、この道は大嶽神社の参道と言う事なのだろうね。

展望の開けた場所があった。
簡易ベンチも有り。
白倉コースの見所はここくらいですね(´・∀・`)

だいぶ降ったところで祠があった。

覗いてみるとお地蔵様が居ました。
参拝者の安全祈願か何かでしょうかね?

やがて舗装路との接続地点に出ました。

タマチャリンさんの話しでは、この舗装路は林道八割線との事。
この林道を道なりに降っても下山出来るらしいのだけど、、、

林道を挟んだ向かい側にも登山道が続いている様です。

恐らくこちらの方がショートカット出来るに違いない。
と言う事で、我々はこちらを降る事にしました。

ちなみに蛇足ではありますが、、、

林道を挟んで両側にあるこの道標。
それぞれ字体がで別々の表記になってますが、嶽が旧字体で岳が新字体です。
地図上でも統一性が余り無い様で、
グーグルマップだと大嶽神社、山と高原地図では大岳神社となってます。
個人的には嶽の表記がカッコ良くて好きだったりします(・∀・)

鳥居が見えて来ました。

鳥居の脇に一丁目の町目石!

おやっ、こちらは何でしょう?

この時は知らなかったのですが、帰宅後に調べてみました。
こちらは庚申塔(こうしんとう)と呼ばれるものの様です。
庚申(こうしん)とは、中国の道教由来の庚申信仰を示すものの様です。

ん?
大嶽神社と庚申信仰にはどんな関係があるのでしょう?
道祖神の様な意味合いもあったりするのかなぁ?
まぁ、民間信仰である事に違いはないのでしょうけど、今ひとつ関連性は分からなかった。

眼下に神社里宮が見えたぞ!
いよいよ終点だ。

16:25
八割沢の橋を渡ると、登山口に到着!!

舗装路を挟んで大嶽神社の里宮。
本日の最終目的地!

鳥居を潜ったタイミングで、丁度神主様が出て来てくれました。

神社正面の狛犬は、一般的な獅子となってました。

本殿の右脇にある、古神札納所とされた祠の前に、小さな狼像が鎮座しております。

さあ、じっくり観察してみましょう(・∀・)
小さいながらも、その造形はなかなかに面白い。
鼻筋がスッと立ってます。
眉間にも一筋のシワがあります。

口元は真一文字で、良く見ると牙の造形が見えます。
そして全体はスッキリしたもので、形状的に子供の狼と思われる。

背中に肋骨表現は無し。
う〜む、、、柴犬か(*´ω`*)

もう一方の狼像。
やはり、阿吽の違いは無い様に思われる。

目元や鼻立ち辺りなんか、奥宮とはだいぶ造形が異なりますね。
何となく写実的と言った感じの趣でしょうか?

こちらの背中もシンプルで肋骨の造形は無し。

これまでも色々な狼の狛犬を見て来たけど、
それぞれの特徴があって本当に面白いよね(・∀・)
三峯神社や釜山神社にある様な、いかにも神格化された様な表現もあれば、
今回の様に可愛らしい造形のもあるし。
それぞれが、どんな意図を元に造形されたのか、想像してみるのも楽しい。

狼像の隣に並ぶこちらの石像達。
この時は写真に収めるだけだったのだけど、
こうして写真を見返してみると、由来を知りたくなって来た。
次の機会にでも、質問してみたいと思う。

でもって、御朱印を頂いて来ましたよ!
見て下さいな、狼君のスタンプ!!ヽ(・∀・)ノ
これが可愛いんだわ。
形状的に、奥宮の狼像がモチーフになっていると思われる。
左上には桜のスタンプがあるけど、きっと春限定なのだろうね(´ー`)

御朱印を待つ間、神主様に色々とお話しを聞かせて頂けました。
なかなかに興味深い内容で、有意義な締めくくりが出来たんじゃないだろうか。

さて、目的も果たせたし、帰路につきますか!

所沢周辺はもう葉桜だったけど、この周辺の桜はまだまだ綺麗でしたね(・∀・)

斜陽の中、駐車場へ向かう。
ここも、いい感じの道ですなぁ(・∀・)

キンキンに冷えたコーラをグイッと飲み干す!!

17:13
駐車場に到着!

いや〜、久々に疲れまくった1日でした。
でもそれ以上に、有意義な内容が詰まった1日でもありました。
いつか再訪したいと考えていた大嶽神社ですが、
今回タマチャリンさんが企画してくれたおかげで、重い腰を上げて来る事が出来ました。
それから、私が狼像に興味を惹かれるきっかけとなったのが、ナノレカワさんなんだよね。
そんな仲間で大岳山を歩けたのが、何よりも楽しかったですね。

しかし!
これで終わりじゃないんだよなぁ〜。
前述した様に、檜原村には狼信仰の神社が他にもあります。
その中には、今回の様に登山装備でなければたどり着けない神社が数社あるんだよね。
何れかの機会に、またこのメンバーで訪れる事が出来たら面白いだろうな、と思ってます。
まぁ、その時迄には体調をしっかりベスト、、、とは言わずともベターな状態に持っていかないとね!

何はともあれ、お疲れ様でした〜ヽ(・∀・)ノ