2016年10月15日
埼玉・雁坂峠縦走〜その1〜からの続き
快晴となった10月15日。
道の駅『みとみ』を起点に、亀田林業林道を経て雁峠までやって来ました。
体力を回復した後、目的地の雁坂峠へ向かいます。
では、レポート開始です(・∀・)ノ
11:10。
雁峠を出発!
次の中継地点である燕山へ向かいます。
この雁峠からの登りがキツ目でした(;´Д`)
登りが終わると平坦な尾根道歩きです。
11:45。
燕山到着。
特に何も見るものはないです。
燕山から2つに分岐している様に見えますが、登山地図には特に分岐は書かれてません。
とりあえず左の道を進んでみましょう。
ちらほらと色付いた木々がありました。
ん〜、いい感じの色合い( ´ ▽ ` )ノ
この辺りのピークはいつ頃なのでしょう?
徐々に視界が開けてきました。
おぉ〜、すごい山奥感!(・∀・)
絶景を横目に、心地良い尾根道歩きが続く!
雁峠からの登りはちょいとキツかったけど、燕山以降は文句なしの快走路だ!!
おっ!道標発見ですよ。
古礼山山頂と、水晶山への巻き道だ。
時間に余裕があるので、古礼山へ向かいますよ!
緩やかな勾配を登ります。
前方にベンチが見えます。
好展望の予感がするぞ!(・∀・)
笹に覆われた開けた空間に出ました。
ベンチが2つあります。
小休止していきましょうかね。
エネルギーも補給していきましょう。
お気に入りのプロティンバーです( ´ ▽ ` )ノ
ベンチを後にして古礼山を目指します。
12:50。
古礼山到着。2112mナリ。
ここも景色は良いけど、ベンチは無し。
休憩するなら先ほどの場所が良さそうですね。
では、次に水晶山を目指しましょう!
景色は樹林帯へ変化して行きます。
先程の巻き道との合流地点に来ました。
と言うか、巻き道を設ける意味あったのでしょうか??
古礼山、快適だったのですがw
若干狭い道もあるものの、通行に全く問題は無い。
いや、もちろん、油断は禁物ですがね。
緩い勾配を登ります。
道標が見えて来ました。
13:30。
水晶山到着。2158mナリ。
水晶山は展望は無いものの、ベンチがあって休憩するのに便利です。
ここで雁坂峠から笠取小屋へ向かうという登山者に出会いました。
この辺りは、奥秩父主脈縦走路と言われており、
金峰や瑞牆の辺りから雲取、奥多摩までを繋いで歩くことが出来ます。
数日かけのて縦走やトレランも人気のコースの様ですね!(´ー`)
では、いよいよ雁坂峠に向かいますよ〜!
苔の植生が美しい樹林帯を歩きます。
樹林帯を抜けると、前方に雁坂峠が見えて来ました!(・∀・)
歩きやすく、めっさ心地良い道!!
横を向けば絶景が広がっている!!
ちなみに、水晶山から雁坂峠の間、この真下辺りを雁坂トンネルが通過しているんですよ!
普段利用しているトンネルの真上を歩いている、何となくグッときますね(´ー`)
道良し、展望良し、天気良しの、最高のシチュエーションだ!!ヽ(・∀・)ノ
峠への最後の登り!
到着だあぁ!!
14:10。
雁坂峠到着!2082mナリ。
『日本三大峠』の文字が誇らし気ですね!
記念撮影〜( ´ ▽ ` )ノ
そして雁坂峠の絶景頂きだぁっ!ヽ(・∀・)ノ
さすが奥武蔵を代表する峠だ!
素晴らしい景観ですよ!
前方には甲武信ヶ岳への登山道が続いております。
絶景を前にファミマの『しみ旨フレンチシュガーバター』を食す!
普段はバター製品は敬遠しているのだけど、登山ではカロリー摂取を気にしないぜ!!
峠の道標を見てみましょう。
甲武信ヶ岳方面
みとみ方面
黒岩尾根及び川又方面
雁峠方面と、
実に多彩なルートがあることが分かります。
さて、絶景を堪能した後、本日の宿泊地、雁坂小屋へ向かいましょう。
ヤマレコやブログでおなじみの青い屋根が見えて参りましたよ!
15:15。
雁坂小屋に到着!
公式ブログを見ていて、いつか来たいと思っていたんですよね(´ー`)
挨拶を済ませ、チェックインの書類を記入。
明日の向かう先を記載するのですが、この時点では甲武信ヶ岳と書いて提出。
しばらくスタッフさん達とおしゃべりを楽しみました。
宿泊棟に案内されました。
入り口から入ると、ストーブの置かれた広間がありました。
食事や談話室としても利用する様です。
(ここが今夜のメインとなるのだ!!)
寝床は3段ベッドになっていました。
自分は一番奥の下段へ。
一人のスペースは広めでした。
雁坂バッジをゲット!( ´ ▽ ` )ノ
外をブラブラしてみましょう。
こちらは突出峠経由の川又へ至る登山道の入り口です。
宿泊棟の脇を見ると、黒岩尾根の登山道入り口があります。
そしてその先に小さな建物が見えます。
そう、これが雁坂峠名物・・・
便所国道だ!!
登山道のど真ん中に設置されているこのトイレ、
雁坂峠周辺が国道だった時代に小屋の関係者が設置した様です。
自分も興味があったので、登山者さんや関係者の方に話しを聞いてみましたが、
何時の頃から『便所国道』と呼ばれ始めたのかは、はっきりしない様でした。
また、旧国道140号線の定義についても幾分か曖昧の様です。
黒岩尾根〜豆焼橋であったという説と、
突出峠経由の川又のコースであったという説がある様です。
古地図だけだと今ひとつはっきりしません。。。
何れ関係してそうなお役所にでも問い合わせてみようかな(^_^)
ちなみに、トイレは綺麗に清掃されておりました。
個室は昔ながらの和式(いわゆるボットン便所)です。
多少ハエは居ますが、まぁ、自分は別に気にしませんねw
それから、紙は設置されてませんので、持参する必要がありますのでご注意を。
自分は登山に行く際は、常にトイレ用の紙を携帯して行くので問題無し!(´ー`)
トイレを通過すると、黒岩尾根へと続く登山道があります。
こちらの方が利用者が多い様です。
宿泊棟の裏にはテン場があります。
この日は久々の好天とあってか、そこそこに賑わってましたね。
管理棟の脇に面白いポイントがあります。
前方の山の斜面の一部に、木の枝の形状がハートマークに見える箇所があるのです。
写真の黄色の円の位置がソレだと思われます。
なるほど!確かにハートマークの形に見えますね(・∀・)
紅葉期なら赤く見えるのでしょうか?
次第に陽が落ちて来ました。
山々の稜線が水墨画の様に浮かび上がります。
月が出ました!ヽ(・∀・)ノ
写真では伝わりにくいのですが、とても美しい光景です。
さて、夕食ですが、この雁坂小屋は素泊まりのみで、食事の提供はありません。
自分は小屋の販売コーナーでパンとソーセージで適当に夕食を済ませます。
しかし、それは長い夜の始まりに過ぎないのであった!!!
目の前に並べられるワインや焼酎、ウィスキー達!!
そう、これが雁坂小屋名物。。。
『飲食研修』だ!!!!
雁坂小屋の飲食研修とは、、、
時事ネタを話し合ったり、山の話しや体験談等を話したり等、
色々な話題をお酒を飲みながら楽しんじゃいましょう!的な催しの様です。
公式ブログやヤマレコでもおなじみですので、ご存知の方も多いのでは無いでしょうか(・∀・)
普段見たことの無いお酒もいっぱいです。
この『電気ブラン』も近所では見かけないですねぇ。
こちらはアルパカワインですね!
見たことはありますが、飲むのは初めてです。
同宿の方の差し入れで燻製を頂きました!
自家製らしく、とても美味しかったです!
こちらのカツオも差し入れです。
山の上でカツオを食べるとは、なかなかオツなものですね( ´ ▽ ` )ノ
差し入れてくれた方の狩猟のお話しは、特に面白かったです。
何と豚のかぶりものが!!!?
何故こんな物があるのだ!(^_^)
大分酔いが回った頃、電気の消灯の時間となりました。
そろそろ終わりかな、と思ったら、、、
なんと、ランプの明かりに切り替えて第2ラウンドが開始!!
そして、ここが分かれ道。
明日甲武信ヶ岳へ登るのなら、ここで引かないと酔いの影響が残ってしまいます。
しかし、この場の楽しさを中断してしまうのも、もったいない。。。
個人的に、山小屋に泊まれる回数は限られています。
この時間はとても貴重な時間なのです。
甲武信ヶ岳へはいつでも登れる。
ならば、今は雁坂小屋での時間を楽しもう!という考えに至りました。
って事で、甲武信ヶ岳は中止に決定!!
再びコップを手に取りました(´ー`)
これを見て下さい。
木の台を加工して電球を仕込んでいるらしく、スイッチで点灯。
上に乗せた瓶がライトアップされるという、小粋な演出!!
スタッフさん、素晴らしいアイデア!
柔らかいランプの明かりの下、ストーブを囲みながらお酒を頂く。
自分が普段関わることの無い様々な体験談に耳を傾けます。
そして楽しい時間は瞬く間に過ぎていきました。
外に出ると満天の星空が広がっておりました。
やはり、山奥の夜は素晴らしい。
思いっきり深呼吸すると、冷たい空気が体内に流れ込んできました。
ヘッドランプの明かりを頼りにトイレに寄り、寝床へ向かいます。
時刻は22時30分。山小屋の夜としては大分遅い方だと思います。
しかし焦ることはない。明日はゆっくり降りるだけだ。
横になり、ぼーっと明日の事を考えていると、そのうち眠気が訪れてくれました。
そして雁坂峠の夜は更けてゆく。
埼玉・雁坂峠縦走〜その3〜に続きます。