3月に入り、少しずつ気温も安定して来ましたね。
春の足音が聞こえ始めた3月始めの週末。
天気も良いし、出かけない手はない。

さて、どこに行こう?
バイクで走るのもいいが、先日茨城迄行ったばかりだ。

(あ、そうだ。あそこに行ってみようかな?)
ふと思い立ち、早速情報を集め準備を整える。
今回はバイクではなく電車を利用する事にしました。
好天の中、8時に出発。
向かう先は奥多摩のむかし道!

では、レポート開始です!

10:20。
青梅線の奥多摩駅に到着。

せっかくの好天の日曜だというのに、どこかのアホが線路内に侵入して列車が遅れる事態が発生。
いいかげんにしてくれよぉ、何故他人に迷惑をかける??
こういう身勝手で自己中な奴、ホント嫌い。
2度と外に出ないでくれと言いたい。マジで。

駅を出て国道411号線を右折します。
橋を渡り幾分か進むと、むかし道の案内板が出ております。

案内板に従って脇道へ入ります。

間も無くむかし道の入り口に到着。

ここがむかし道のスタート地点となります。
さて、むかし道とはなんぞや?と。

『奥多摩むかし道』とは、氷川〜小河内を結ぶ青梅街道の旧道の通称となります。
その昔、交易や生活物資の運搬に使われていた様ですが、
昭和年代に国道が整備されると、その役割を終えていったそうです。

現在この旧道は『むかし道』の名称でハイキングコースに組み込まれております。
ただし、ものすごくぶっちゃけて言うと、本当にただの旧道です。
一般的なハイキングのイメージで訪れると、物足りなさを感じるかもしれません。
また、国道と並走する区間も多い為、頻繁にバイクや工事の音なんかが聞こえて、正直ウザいです。

むかし道のブログレポートはネット上に多く掲載されております。
今回の自分のレポートも含め、記事を読んでビビッとくる様でしたら、行って損はないと思います。

では、むかし道に入って行きましょう!
まずは羽黒坂を登ります。

坂の途中に羽黒三田神社の鳥居がありました。
ここには羽黒権現と穴沢天神が祀られているそうです。
ちょっと寄ってみましょう。

石段を登り切ったところ。
73段との事ですが、けっこう勾配があってきつかった(;´Д`)
奥多摩は寒いだろうと思って厚着して来ましたが、ここで軽装備に替えました。

一般家屋と思われる建物の脇道をズンズン進んで行くと、分岐がありました。

脇にあった道標を見ると、、、羽黒三田神社 表参道入り口とある。。。

いや待て!まだ入ってなかったんかい!!
石段登ったら社殿があるものだと思っていたが、まさか入り口に到達すらしていなかった!!
しかもなんだ、、、入り口から先、どう見ても山道にしか見えないのだが。。。

事前情報で、むかし道には神社や仏像が多いとの情報を得ていました。
自分は神社仏閣が好きなので、巡ってみようと思っていたのですが、
ちょっと考えた末、この参道に入るのはやめておきました。
トレッキングシューズを履いて来ているものの、寄り道の範疇を超えている予感が(´・ω・`)

この分岐の脇にも社が立っておりました。
せめてここで手を合わせて行きましょう。


帰宅後、改めて羽黒三田神社について調べてみました。
ネットの情報を見て分かりましたが、あの先は完全に登山道寄りの道になっている様です。
ただの参拝のつもりで、ハイヒールなんかで来ると間違いなく怪我するでしょうねw
個人的にこういう道は好きなので、別の機会に訪れてみようかなと思います。

ふと遠方を眺めて見る。
雲ひとつない見事な快晴!
来て良かったぁ〜(´ー`)

さて、それでは羽黒坂に復帰しましょう。
舗装された坂を登って行くと、やがて未舗装路となりました。

未舗装路に変わると、登山道ライクな景色に様変わり。
登山はご無沙汰になっているので、こうして山道を歩くと嬉しさが込み上げて来ます。

すぐ脇には国道411号線が見えます。
先程も書きましたが、これがなかなかクセモノでしてね。
車やバイクの音が頻繁に聞こえてきます。
静かな山歩きを楽しみたい人には、余りお勧め出来ないコースですね。

穏やかな山道が続きます。
実に心地良い。

緩い勾配を登って行くと、分岐らしきものに出ました。

右方向を向いて見ると、、、

ワオッ!大好きな隧道を発見!!ヽ(・∀・)ノ

隧道の中へ向かってレールが伸びておりました。
後で調べたところ、水根貨物線の第三氷川トンネルと言う様です。

中に入ってみましょう。
あまり長くない距離ですが、結構暗くて不気味な雰囲気。

おや!?
出口には立ち入り禁止のロープが張られておりました。
うーむ、禁止にするならば反対側にもロープ張っておくれよ(・ω・)

レールの先は草むらに消えてました。
これ以上追うのはやめておいた方が良さそうです。

第三氷川トンネルの動画です!

廃レールをローアングルで撮影。
こういうのホント好き(*´ω`*)

隧道を後にして、先程の分岐を左へ進みます。
写真左が水根貨物線の廃線跡、右がむかし道です。

おぉ、、、素晴らしい!ヽ( ゚∀゚)ノ

この水根貨物線は正式名称を東京都専用線小河内線と言って、水道局の専用貨物線だった様です。
昭和20年代に開通し、小河内ダムの建設資材の輸送を目的として運用されたとの事です。
ダム完成後に廃線となったそうですが、奥多摩の自然の中を走るこの鉄道。
観光資源として再利用していたら、それなりに人気が出たのでは、と思ってしまいました。
まぁ、コスト的に見合わないかもしれませんが(´・∀・`)

レールを横目に緩い勾配を進みます。

廃線ってホント、ロマンを感じます。

所々、こうしたベンチが設けられておりました。

やがて谷間となり、高架が現れました。

谷間の小さな橋を渡ります。

下の覗くと沢が流れておりました。
沢の名は知れず。。。

そして、橋の反対側を見ると、、、

高架を真横から眺める事が出来る!

この景色は個人的に、むかし道のハイライトシーンだと思います。
夏期に訪れると、緑に覆われた、とても美しい姿を見る事が出来る様です。
いや、本当に素晴らしい眺め!
余りにも綺麗なので、しばらく立ちつくしてしまいました。

橋を渡ると、木に看板が取り付けられておりました。
『蛍の復活【清流を求めて】』とあります。
この辺りで蛍が見られるのかな?

線路がすぐ下に続いてました。
この真下はトンネルとなっている様ですね。

トイレ案内の看板が立ってました。
道中にはトイレが点在していて、非常に良心的です。

広い道に合流しました。
ここを左方向へ進みます。

道の脇に沢山の仏像が並んでました。

この仏像の由来は今ひとつ分からず。

やがて集落に出ました。

こちらは公衆トイレ。
けっこう綺麗に手入れされている様です。

分岐がありました。

階段を降りて行くと国道411号線に出る様です。
直進して奥多摩湖へ向かいましょう。

道は広い舗装路となります。

おや?山側の斜面に鎖が取り付けられておりました。
林業か何かの作業用でしょうか?

おぉっ!先程トンネルに消えた高架が再び見えました!
今度は位置関係が変わり、下から見上げるアングルとなります。

集落を抜けて進んで行くと、右の山肌に湧き水が流れておりました。

触れると冷たくて気持ちいい!
パイプ状になっていないので、飲まない方が良さそうです。
沸かせばラーメンに使えるかな?

岩の間に小さな仏像がありました。
こういった仏像が道中に沢山ありました。

どんどん下っていきます。
ほら、ここにも仏像が!

また合流がありました。
ここは右方向へ向かいます。

前方に住宅地が見えて来ました。
ここが今回、ちょっと分かり辛かったポイント。
右にカーブした方向に向かうのか、直進するのか。
今ひとつ分からず、自分は直進しました。

住宅脇の階段を登ってみましょう。
写真の赤いスピーカーの付いた電柱が分かるでしょうか?
この電柱の下を通り過ぎると、、、

あった!道標だ!!

どうやら間違っていなかった様です。
ロストしたかと思いましたが、ホッと一安心(´・∀・`)
道標の脇にはベンチもありました。

階段を降りていきます。

降りた先で再び道標。

再び山間の舗装路。

所々に案内板が設置されてました。
自分の現在位置が分かります。

小中沢橋とされた橋に出ました。
橋の向かいに見えるのは公衆トイレです。

小さな滝(というか堰堤)がありました。

トイレの前から沢沿いを歩いてみます。
すると、前方の岩場に滝の様なものが見えました。
おそらく、これが不動の上滝でしょう。
この時はチョロチョロとしか流れておらず、滝と言うより岩清水にしか見えませんでした(´・∀・`)

滝の向こうを覗くと、小ぶりな沢が続いておりました。
小中沢というのでしょうかね?

水量は少ないものの、水質はなかなか綺麗です。
滝にしろ、先程の廃橋にしろ、むかし道は新緑以降に訪れるのがベストかな。

沢の縁に立って橋を見下ろしてみる。
堰堤の上から撮影するのは、個人的に大好きなんだよね( ´ ▽ ` )ノ


次回、『東京・奥多摩むかし道をゆく〜その2〜』に続く!