2018年9月17日
秋雨前線真っ只中の9月中旬の3連休。
曇天の続く中、17日のみ晴れマークが点灯しました!
7月の富士登頂後からなんだかんだで忙しく、山から遠ざかる日々。。。
せっかく晴れるならば、気分転換に山に行こう!
早速候補地リストを眺め、大菩薩嶺を選択してみました。
大菩薩嶺(だいぼさつれい)。
山梨県の東部域に位置する山で、日本百名山にも登録されております。
山頂付近の雷岩からは、南アルプスや富士山を見渡す大展望が広がっているとの事!
大菩薩嶺へのアプローチルートは多岐に渡っております。
最もメジャーなのが上日川峠からのアプローチで、コースタイムは4時間程。
他にも丹波山村からのアプローチや、大菩薩連嶺の縦走コースもあります。
今回私がチョイスしたのは、柳沢峠から丸川峠を経由して大菩薩峠へピストンで歩くコース。
距離が非常に長く、コースタイムは8時間を超えるロングコースです!
日照時間が短くなり始めた昨今、果たして日帰りで挑めるのか微妙な距離感。。。
かと言って、大人気で人混み確定の上日川峠コースを歩くのも気が引けてしまう。
ここは自分の足を信じて挑んでみたいと思います!(`・ω・´)
ところで余談ですが、上日川峠って、皆さん何て読んでますか?
ウェブで調べてみると、例えば
上日川峠【かみにっかわとうげ】
上日川ダム【かみひかわだむ】
林道日川線【りんどうにっかわせん】
等、【にっかわ】・【ひかわ】両方の呼び名がある様です。
元々は【にっかわ】と言う呼び名だったそうですが、
その後【ひかわ】に変わっていった、という記述もありました。
NHKのトレッキング系番組では、上日川峠は【かみにっかわとうげ】と読んでましたね。
まぁ、統一されてない名称って時々目にしますよね。
利用者からすれば、ハッキリさせてくれよって思いますが(´・∀・`)
さて、決行日の9月17日当日。
ゲリラ豪雨に遭遇しない事を祈って、いざ出発!
6:50。
柳沢峠に到着。
峠の茶屋の脇から公営駐車場へ入り、バイクを停めます。
さすがにこの時間帯の奥多摩〜柳沢峠は空いている!
実に快適なライディングを楽しめました。
バイク乗りとしてはコレ重要(・∀・)
早朝にも関わらず、茶屋の前にはライダー達の姿がチラホラと。
本日の富士。
山頂付近には雲がかかってますが、まずまずの天気ですね(・∀・)
これは期待が出来そうです!
7:30。
茶屋から道路を挟んだ反対側にある登山口へ。
さぁ、ロングトレイルの始まりだ!
入り口にある道標。
まずは六本木峠を目指します!
歩き出しは軽い登りでウォーミングアップ。
この辺りはブナのみちと言われている様です。
案内板には複数の散策路が記されておりました。
もちろん、クマ注意の看板もあります!
気を引き締めて行きましょう(`・ω・´)
登りが落ち着くと、やがて道標が見えて来ました。
7:34。
ナラ坂分岐に到着。
梅ノ木尾根方面へ向かいます。
しばらくは快適なハイキングコースが続きます。
キノコを発見!(・∀・)
そろそろキノコも覚えていきたいなぁと考えているんですよね。
本でも買って勉強しようかな。
わおっ!
苔に覆われたカエデの巨木がありましたヽ(・∀・)ノ
なんとも美しい姿!
木々の葉は所々黄色く色付いてますが、まだ紅葉には早いかな。
道標が見えて来ました。
7:55。
梅ノ木尾根分岐に到着。
ここからブナ坂方面、六本木峠方面へ分岐します。
登山道は蛇行を繰り返しながら続く。
次第に太陽が登るにつれ、気温も上がって来た様です。
開始間もないのに、汗が流れて来ました。。。
そしてやって来ましたよぉ〜!
このコース最大の見せ場!!
苔の群生帯だ!ヽ(゚∀゚)ノ
この辺りは、広範囲に渡って苔が広がっております。
苔好きにはタマラナイ眺めですよ(*´ω`*)
数カ所に架かる木橋。
これも苔むしていて実に味がある!!
光と陰のコントラストが美しい(´ー`)
苔地帯を抜けると、緩やかな登りとなりました。
歩いて行くと、目に付く事があります。
地面には様々な形の大岩がひしめき合っているのです。
まるで舌ベロみたいな形のものや、、、
こんな感じの細長い板状であったり。。。
これは一体なんでしょう?
気になったので、帰宅後に調べてみました。
岩塊流(がんかいりゅう)という現象で形成された、花崗岩が積み重なった状態のものらしいですね。
そして、その上にびっしりと苔が覆いかぶさっているのだ。
これがまたロックガーデン的な美しさで、非常に見応えがあります。
やがて、分岐が見えて来ました。
8:15。
六本木峠に到着。
ここから丸川峠・大菩薩嶺方面と、横手山峠・鶏冠山(けいかんざん)方面へと分岐します。
それでは、丸川峠へ向かいましょう!
六本木峠を過ぎると、やたらと倒木が目立つ様になりました。
頻繁に乗り越えたり、くぐり抜けたりを繰り返します。
再び苔の群生帯に出ました。
いや〜、たまらないねぇ(*´ω`*)
ホレボレする様な美しさ。。。
先程ロックガーデンと表現しましたが、場所が場所ならば相当人気の観光コースになっていたと思う。
しかし、これ程の美しい景観だと言うのに、、、
全く人がいない!!!
そうなのだ、柳沢峠から丸川峠に至る間、誰一人出会わなかった!!
ウェブ上の行程レポートを見ると、柳沢峠を起点とする場合、鶏冠山方面へ向かうケースが多い様です。
まぁ、それもそうでしょうねぇ。
大菩薩嶺へ登るのに超便利な上日川峠コースがある訳ですから。
わざわざクソ長い柳沢峠から登ろうって考えるのは、割合的に少ないのでしょうね(´・∀・`)
ぐはっ!
こいつはまた、豪快にぶっ倒れていやがる!
登山道が完全に塞がれてしまっているので、斜面側を巻いていくしかない。
これ、いつ倒れたのでしょうね?
最近なのか、それともずっと放置されて来たのか。。。
明るい雰囲気の尾根道を歩く。
聞こえてくるのは野鳥の鳴き声と鈴の音だけ。
こういった静かな山歩きは久し振りです(´ー`)
ひらけた場所に道標が見えて来ました。
8:52。
天庭峠に到着。
ここは分岐の無いただの通過点の様です。
座るのに手頃な岩が多いので、休憩するのに良さそうです。
この区間はほとんど高低差が無いので、とても快適な山歩きを楽しめます。
次の道標が見えて来ました。
9:05。
寺尾峠に到着。
ここも分岐のない通過点です。
このコースは名称の付けられた峠が多いですね。
また苔の群生帯です。
岩が多く、とても歩きにくいです。
転倒しない様に注意して進みましょう!
むむっ!
この岩の形状、人工的にカットされている様に見えますが。。。
もしかして、石切場でもあったのでしょうか??
ホント、かなり良い雰囲気の登山道です。
紅葉期に来たら、相当美しい光景が見れるんじゃないだろうか?
木橋を渡ります。
別段危険は無いのですが、通行する際は足元に十分注意しましょう!
苔の上に散った落ち葉達。
秋を感じますねぇ(´ー`)
ややっ!
これはまた、見事な苔っぷり!
触れてみると、ふっかふかでした(・∀・)
思わず苔をモフッてしまいました(*´∀`*)
おっ!
前方がひらけて来ましたよ!
9:27。
丸川峠に到着!
ここはコースの分岐点となっており、
六本木峠方面、
丹波山村方面、
裂石方面、
大菩薩嶺方面、
の各方面へ向かう事が出来ます。
峠に鎮座するお地蔵様。
優しい表情が印象的です。
峠の山小屋、丸川荘です。
予約を取れば宿泊も可能です。
小屋番さんは常駐している訳ではない様で、無人の時もあるそうです。
ただ、シーズン中は大体いらっしゃる様です。
この日は屋根の上で掃除をやっていらっしゃいました。
ここは挽きたてのコーヒーが有名な様で、ウェブ上の評判も上々です(・∀・)
小屋前のベンチで小休止していきましょう。
10分程休憩後、大菩薩嶺へ向かいます。
道標に従って、小屋の脇の道に入ります。
丸川峠までは緩やかな行程でしたが、ここから徐々に勾配がキツくなって来ます。
とは言っても、厳しい登りではないので、楽しみながら進みましょう!
木々の間から垣間見える景色。
期待感が湧き上がってきます!ヽ(・∀・)ノ
『やまなしの森林100選 大菩薩稜線のコメツガ林』とされた看板。
なるほど。
周囲を見渡してみると、コメツガの木が目につきました。
倒木に寄生するフサフサの植物。
これも苔類でしょうか?
丸川峠を過ぎると、ようやくチラホラと人とすれ違う様になりました。
恐らく大菩薩から裂石方面へ向かうと思われ。
いよいよ山頂が見えて来ました!
10:50。
大菩薩嶺に到着!
2057mナリ。
山頂は樹林帯となっており、全く展望がありません。
でもって、ここに来るとグッと人の数が増えました。
雷岩方面から次々と人が登って来ます。
さて、ここでじっとしていてもつまらない。
さっさと雷岩へ向かう事にしましょう!
次回、『山梨・大菩薩嶺登山〜その2〜』へ続く!