2019年9月15日
レポート本文に入る前に、一文添えさせて頂こうと思います。
10月12日。
この週末に台風19号が通過しました。
報道される光景はどれも痛ましく、重いものばかりです。
幸いにして私の住む地域、親族の周辺での被害は大きくなかったのですが、
台風で被災された方も少なくないとのニュースを見ました。
亡くなられた方のご冥福を心より祈ると共に、一刻も早い復旧を願いたいと思います。
長野・ニュウ〜中山周回登山〜その2〜の続き
9月14日。
北八ヶ岳の白駒池にやって来ました。
ニュウから中山を周回した後、蓼科のロッジモーティブへ宿泊。
明けた15日。
この日は巣栗渓谷の側にある焼山沢を訪れました。
焼山沢には原生林やヒカリゴケ、焼山の滝といった見所があるらしい。
そして何より、この沢から美ヶ原高原に登れるというのがポイント!
美ヶ原にはバイクで何度も訪れているのだけど、こんなルートがあるなんて全く知らなかった。
さて、それでは焼山沢レポート、いってみましょう!(・∀・)
6:00
起床。
外に出てめいっぱい空気を吸う!
広場から蓼科山を望む。
超快晴で最高の1日を迎えられそうだ(・∀・)
眼下には雲海が見えた。
ワクワクが止まらない!
朝食はパンをオカワリしました。
しっかり食べて行きますよ!(`・ω・´)
8:35
モーティブ出発!
まずは定番の女の神展望台に立ち寄り。
この辺りは雲が多かった。
日中はどうなる!?
9:58
やって来たのはココ!
県道62号線、武石観光センターから1km程先にある焼山登山口です。
明確な駐車場は無く、路肩に停める形になります。
車なら2台くらいかな?
路肩駐車が不安であるならば、武石観光センターに停めさせてもらうのが良いと思います。
観光センターからは、歩いても15分くらいで登山口に着けるんじゃないかな。
場所:長野県上田市
登山口にある看板。
カーブ地点の分かり易い場所にあります。
入り口はこんな感じで藪だらけ!
実は山と高原地図には、破線ですら載ってません!
なので、自分もこの存在に気付かなかったんだよね(´・∀・`)
ただ、観光センターのスタッフさんがしっかり整備しているそうで、
通行には問題が無いとの事でした。
また、公式ウェブサイトにはコース案内もあります。
ご利用の際は、覗いてみて下さいませ( ´ ▽ ` )ノ
焼山沢コース案内
10:12
登山開始!
この入り口の路面を見てると、本当に大丈夫なのか不安になって来ますw
すぐ脇には沢が。
これが焼山沢でしょうか?
間も無く、分岐する道標が出て来ました。
左の斜面に登って行くと、美ヶ原高原へ到達するらしい。
でもって、
このまま直進する山道がある様なのだが、こちらは何処に続いてるのだろう?
という事で、ちょいと直進して様子を見てみようか?
おおっ!
こりゃいいじゃない!!
私好みの苔+岩の沢だ!!
たまんないねぇ!ヽ(゚∀゚)ノ
なんかもう、最初からクライマックスじゃないか!!
しかし、道はすぐに途切れてしまった。
どうやらこちらは登山道ではないらしい。
んん?
前方をよ〜く見ると、何やら滝の様なものが垣間見得た!!
あれは何だ!?
慎重に、岩伝いに少し近づいてみた。
どうやら、前方に巨大な堰堤がある様だ!!(・∀・)
しかし、残念ながらこれ以上近づくのは危険なのでここまでだ。
まぁ、この景色が見れただけでも十分です。
という事で、先ほどの道標に戻り、斜面を登って行きますよ。
うはっ!
木立の向こうに巨大な堰堤があった!!ヽ(゚∀゚)ノ
さっき沢から見えた奴だな!!
全貌は見れないけど、かなりの迫力じゃん!
なにやら建物があったぞ。
これは何だろう?
ロッジか、作業小屋かな?
綺麗なので現役でしょうかね。
一旦林道に出た後、分岐が出て来ました。
んん?
道標らしきものが立っていないぞ??
どうしたものかと思っていると、林道の後方から軽トラが近づいて来た。
運転席からおっちゃんが出て来たので道を聞いてみた。
それによると、美ヶ原は直進が正解。
左の道を進むと武石観光センター方面に出るらしい。
なるほど、おっちゃんサンクス!
少し進むと、再び分岐が出現。
今度は道の脇に道標有り。
直進しましょう。
入り口で抱いた不安は杞憂に終わった様だ。
とても綺麗に整備されていますね。
おやっ、ここは!?
どうやら渡渉ポイントらしい。
え、、、
マジ?
ここ渡るの??
公式のコース案内を見ると、丸太橋を渡ると書いてある。
しかし、周囲を見渡しても橋が見当たらない(´・ω・`)
ひょっとして流されてしまったのかも??
他に渡れそうな箇所も無いので、濡れるのを覚悟で岩伝いに渡渉する事にした。
まぁ、結果的に大して濡れずに済んだけどね。
渡ってから川上を撮影。
では、河原を進んで行きましょう!
シダに囲まれた緑の道。
石段を登ります。
焼山沢を左に見ながら進む。
かなり私好み(´ー`)
幾分か高度を上げるものの、滝迄の間にはほとんど高低差は無かった。
実に快適な沢沿いの道が続きました。
そしてお待ちかね!
沢沿いと言えば苔の植生!!ヽ(・∀・)ノ
見応えのある光景が盛りだくさん!!
岩の斜面の上、木の根や植物が絡み合う間から岩清水が流れている。
これがまた、非常に美しかった!
岩肌と苔の間を縫う様に流れる岩清水。
うっとりしちゃう(*´ω`*)
キラキラと輝く倒木と苔達。
こういうのが見れるから、登山は止められないんだよね。
岩清水の様子です( ´ ▽ ` )ノ
こちらはアキノキリンソウかな。
それにしても、この登山道はいいねぇ(・∀・)
個人的にシダ植物もまた好きでしてね。
シダがあると一気にワイルド感が増す気がするんだよね。
所々に道標が立ってます。
距離が明記されているのがポイント高いよね。
こちらはなんだろう?
ラショウモンカズラでしょうか?
丸太橋だ。
ガッチリしていて不安感は無い。
来る前の想像では、荒れ気味のバリルートだろうと予想してた。
しかし、その考えは改めざるを得ないだろう。
適度に整備されているし、景観もとても美しい!
文句なしのハイキングコースだ!!(・∀・)
おや?
何か分岐っぽい箇所が??
最初直進かと思って進んでみたのだけど、その先で崩落していた。
ここは左側の沢へ降るのが正解。
沢伝いに歩いて対岸へ渡ります。
石段を登ります。
しっかり道標がついてます。
ゴーロ帯を登ります。
再び渡渉します。
ん、何かあるぞ?
トガの親木と書かれた道標だ。
こちらには復路で寄る事にしよう。
一旦スルーして滝へ向かいます。
こちらはどなた?
カラマツソウ??
しばらく進むと美ヶ原と滝の分岐に出ました。
折り返す様に続くこの道を登ると、美ヶ原高原へ出る様です。
当初の予定ではこちらを登り、美ヶ原へ向かうつもりでいました。
んが、、、残念ながら登りません。
というのも、天気予報で埼玉方面が夕方から雨となっていたからだ。
なるべく雨は避けたかったので、悔しいけど滝で折り返す事にしました。
と言う事で、焼山の滝へ向かいましょう!
分岐からすぐ、滝が見えて来ましたよ!
11:55
焼山の滝に到着!!
うひょおーーーっ!
こりゃいいぞおっヽ(゚∀゚)ノ
岩肌を流れ落ちる形状がとても迫力あります!!
こちらは雄滝と呼ばれるものです。
そして、ここから見上げた場所にあるのが、、、
雌滝だ!ヽ(゚∀゚)ノ
雄滝と比べて繊細で美しい流れです!
雄滝をズームで撮影。
ここからは2段の滝が見えていて、落差は20mとの事です。
美ヶ原を水源とするこの滝。
この上がどうなっているのか、とても気になりますね(・∀・)
焼山の滝の様子です( ´ ▽ ` )ノ
滝を前におやつを食す!( ´ ▽ ` )ノ
これまで色んな滝を見て来たけど、個人的に焼山の滝はトップクラスの見応えでした。
いや〜、満足度高かった!
30分程休憩した後、下山する事にしました。
雨予報さえなきゃ、もっとゆっくりしたかったんだけどね(´・ω・`)
トガの親木まで戻って来ました。
では、寄ってみましょう!
岩伝いに渡渉します。
こちらもしっかり整備されています。
12:44
トガの親木に到着!
樹齢は推定で400年、
樹高は約18m、
幹回りは約3.8mとの事。
うまく全体を収めるのが難しいです(´・∀・`)
その周辺は苔に覆われた原生林が広がってました。
まさに美しい世界(*´ω`*)
シシウドの花だ。
植生が豊富でとっても楽しい( ´ ▽ ` )ノ
登山道に復帰しました。
さて、それでは帰路につくとしましょう!
こういう絵面がホント好きでね。
何度も何度も足を止めてしまう。
陽の光が落ちる登山道。
山と高原地図にコースが載っていないのが不思議なくらいだ。
まぁ、そのおかげもあるのか、この日は全く人と会わず。
実に静かな行程を楽しめた。
木立の向こうに山稜が見える。
あの山はどの辺りになるのだろう?
14:14
登山口に到着!
さて、登山口のゲートに注目してみましょう。
ゲートにつけられた注意書きを転記します。
長野県内の山林において、豚コレラウイルスに感染した野生イノシシが見つかってます。
豚コレラウイルスは、靴底や衣類に付着した土などで運ばれる恐れがあることから、
感染拡大を防ぐため、下山後は靴底などの泥をよく落としてください。
事前にニュースで周知していたのだけど、長野県内でも深刻な被害が出たそうですね。
自分は下山後に、飲料水の残りで登山靴の泥を洗い落としてから帰路につきました。
山好きの一人として、出来る事をやっていきたいと思います。
14:40
登山口撤収。
美ヶ原に登れなかったのは心残りですが、別の機会に再び訪れて挑みたいと思います。
それにしても、焼山沢は本当に良かった。
滝もコース自体も満足度が高かったですね!
このレポートを書いているのは10月10日。
巣栗渓谷周辺も紅葉に包まれる頃合いじゃないでしょうか?
秋の焼山沢も見てみたいですね(´ー`)