2024年5月11日
二瀬ダムから三峯神社へ至る、県道278号線の途中で分岐する狭い舗装路がある。
神社へ訪れるほとんどの人は気にも留めないであろう、その分岐の先は雲取林道と呼ばれています。
その存在は以前から知っていて、ウェブの情報でチェックはしていたんだよね。
その景観が個人的にささるものがあり、結構興味があったのだ。
しかし、近年の雲取林道は崩落が進み、ほぼ完全に廃道状態となっているらしい。
その為、興味はあるけれど行く事は無いだろう、と思っていた。
ところがだ!
そんなある日の事。。。
ナノレカワさんから、「雲取林道歩いてみない?」という、まさかの誘いが!!!
な、、、
く、雲取行くんですかい!?
マジですかナノレカワさん!?
と思いつつ、、、
私は二つ返事で誘いに乗った!!!
いやまさか、
自分が雲取林道に行く事になるとは全く考えてなかったのでビックリと言うか、、、
正直不安があったのは事実。
令和5年現在、崩落箇所がどうなっているのか全く分からない!
行って大丈夫なのかよ!?と。。。
いや!
大丈夫か否か、この目で確かめてみようじゃないか!
んで、これは無理!と判断した場合は素直に撤退する!
行けるところまで行ってみましょう!となった次第であります。
5月11日、天気は快晴!
いざ、雲取林道へ出発!ヽ(・∀・)ノ
8:07
二瀬ダム手前の秩父湖休憩所に到着。
快晴だから渋滞も考慮して、待ち合わせ予定よりも早めに到着!
したつもりが、、、
ナノレカワさんは既に到着してた(´・∀・`)
新緑に包まれた二瀬ダム。
実に美しい(*´ω`*)
県道278号線の雲取林道入り口へ。
何度も通り過ぎたこの分岐、いよいよ入る時が来たか。。。
ちょっと感慨深い思いでバイクを走らせる。
鮫澤橋のゲートに到着。
ここは幾分か広めの路肩があり、釣り人と思われる車が停まってました。
ここから先は車両通行止めです。
8:37
気温は18度!
さあ、林道歩きの始まりだ!
余談だけれど、今回は久々に補助用の20mロープを持参して来ました。
使わなければそれにこした事は無いのだけれど、万が一の保険として用意しておきました。
まぁ、結果的に使う事は無かったのだけれどね。
ゲート通過直後は穏やかです。
この辺りなら普通にオフ車で走れそうですね。
路肩には落石があるけれど、通行には問題無し。
対面の山肌には大規模な地滑りの傷跡が見えた。
路肩崩落でガードレールが浮いてしまっている!
まぁ、こんなのは序の口だろうね(´・ω・`)
キターッ!!
雲取林道最初の洗礼だ!
ゲートから約15分の地点で大規模な崩落があった。
オフ車であっても、ここでアウトですねぇ。
崩落箇所を見上げてみる。
根本からゴッソリもっていかれてる感じ(;゚Д゚)
折り重なった倒木を乗り越えるナノレカワさん。
マッディな箇所も散見されました。
自転車と思われる轍が。。。
過去の雲取林道絡みの動画で、自転車で通過した動画もいくつか見かけていたんだよね。
チャリ最強か(´・∀・`)
作業小屋と思われる廃屋があった。
床抜けとるがな(;゚Д゚)
木立の切れ目から景色が開けた!
事前情報通り、景観はなかなかに素晴らしい。
作業路と思われる分岐があった。
特に分岐の先は確認せずスルー。
この辺りはほぼ舗装されている様です。
山肌から染み出した水が路面に流れ出している。
9:01
樽沢橋に到着。
この砂防堰堤、ちょっと見て欲しい。
この石の積み方、なかなか面白くない?
どういう工法でこの形に組み上げたのだろう?
何となくモンスターを想像させる造形に思える(・∀・)
堰堤周囲の新緑がまた(*´ω`*)
樽沢から先も、路面はかなり安定している。
先程の大崩落さえ整備してくれれば、全然通行可能じゃないだろうか。
9:09
鷹ノ巣橋に到着。
橋から上流を眺める。
情報によると、この見えている堰堤の更に上流部にはナメ滝があるらしい。
ただ、今回はそこまで行く余裕は無いだろうし、
通常のトレッキングシューズでそこ迄行けるのかも分からない(´・ω・`)
鷹ノ巣橋を過ぎると落石も目立ち始める。
再び廃屋だ!
ここは何に使われていたのだろう?
おやっ、
こちらは何だろう?
給水塔の類かな?
景色が開けて来たぞ!
おぉっ!
ここは何だ!!?
キャンプでも出来そうな広場じゃないか!(・∀・)
恐らく作業用の平場として使われていたものだろうか?
9:33
聖沢橋に到着。
写真では分からないけれど、この橋の上流側にもイイ感じの堰堤が見えた。
もう少しズームで撮ってくれば良かったのに(´・∀・`)
法面に設けられた柵が大きく潰された箇所があった。
ここもいずれ、柵ごと崩落してしまうのだろうか。。。
おおおおっ!!
法面の苔がぁ!!!(゚∀゚)
もふもふ(*´ω`*)
ここで、前方から釣り人がやって来て挨拶を交わした。
あれだけの崩落があっても、来る人は来るもんだねぇ(・ω・)
岩肌を眺めてみる。
なかなかに美しい模様を描いていて素敵(*´ω`*)
この周辺はチャートや石灰岩が多いらしいけれど、この地層もそうなのかな?
見た目で判断出来る知識が欲しいと思う今日この頃。
9:47
荒沢橋に到着。
新緑に包まれた荒沢谷(*´ω`*)
舗装が途切れると、前方が開けて来た!
この崩れかけた建物は、、、!
9:48
SNSで有名なブラックデビル小屋に到着だ!!
小屋の中には蜘蛛の巣にまみれたユンボが置かれていた。
疑問に思うのだけど、、、
山奥の林道脇とか廃道なんかに、時々破棄されたユンボを見かけるよね。
こういうのって、作業終了時に回収しないものなのだろうか?
その場で放置する理由が分からないのだが。。。
これだって会社の資産だろうに。
何故に放置するん??
立てかけられた看板。
林道雲取線これより先、落石危険のため三月十一日から当分の間、通行止と致します
大滝村
と記されてます。
つまり、大滝村の頃から既に通行止めだったと言う事なのだろう。
小屋の先には、第二ゲートだ!
ゲートの先にある大洞川橋水位観測所。
建物の脇には自転車・・・
釣り人のものだろうか?
そして大洞橋に出たぞ!
いよいよ大洞川を渡る!!
見上げれば美しい新緑と青空のコントラスト!!
橋を渡った先の路面はダートとなり、崩落が早速のお出迎え!!
さぁ〜て、ここからが本番だ!
小規模の崩落を乗り越える。
まだまだ序の口!
大洞橋を過ぎるとガラリと雰囲気が変わります。
至る所に大小の岩や倒木だらけ!
不自然な倒れ方をした倒木。
これ、絶対誰かノコで切っただろw
個人的にグッと来た事がある!
林道内のそこかしこに岩清水が流れ落ちているのだ!!
ここは岩清水天国か!って感じで、とにかくテンション上がりまくった!!
とりあえず往路ではグッと堪えて、復路でじっくり拝見させてもらうとしよう。
こんなの降って来たら即死だよな(;´Д`)
この倒木はちょっと面白い。
蔦に支えられる形で空中に浮いているんだよね(・∀・)
少し広めの路肩で休憩します。
出発時は少し肌寒いくらいだったのだけれど、次第に暑くなって来た!
ここで二人共、半袖に。
おやつを食べてエネルギー補給(・∀・)
まばゆいばかりの新緑の中を進む。
鳥達の声がとても心地良い(*´ω`*)
淡い緑の絨毯(*´ω`*)
ひっそりと佇む看板。
何が書かれているのかな?
『大自然と木の文化 心の源流郷 大滝』
この文言は、三峯神社や大滝歴史民俗資料館にも書かれている様です。
古くから言われた大滝村のキャッチフレーズだったのだろうね。
おぉ、、、
この砂防堰堤も水量があって、なかなかの見応えだった!
そして、見上げればコレよ(*´ω`*)
どんだけ美しいのだ雲取林道。。。
しかし!
次第に崩落の規模が大きくなって来た!
路肩の抉れた箇所も。
所々空が見える。
青空がタマラン(*´Д`*)
路面に生えた木々達。
これぞ、廃道!
連続する崩落!
まだ傾斜が緩いので大丈夫だけれど、転倒には要注意だ(`・ω・´)
瓦礫の山を乗り越える!
足元を取られない様に、慎重に降ります。
銘板の無い橋を渡ります。
ここの路面も元はコンクリートか何かだろうに、完全に土砂に埋もれて苔だらけだ。
橋の脇から上流を眺めてみる。
これもまた美しい(´ー`)
うほぉっ!!
これはこれは!
でかい水溜りにオタマジャクシの群れが!!
これはまたちょっとタマラン光景だったねぇ〜!!
写真に見える黒く小さいのは全部オタマジャクシだ。
数百匹位居たのかな?
ヤマカガシとかの狩場になってそう。。。
う〜む、、、
動画撮ってくれば良かったのにぃ(´・∀・`)
おぉぉっ!!
こ、これはまたすす素晴らしい!!
何て美しい切り通しなんだ!!
ここは天国か!!
まあも大興奮よぉヽ(゚∀゚)ノ
こちらは雨量観測所の様ですね。
現役・・・ではないよね?
何やら索道の付けられた建物がありました。
こちらはケーブル巻取り用の機械?
かつては木材の運搬にでも使われていたのだろうか?
道幅30cm位?の崩落箇所に出た。
慎重に渡ります(`・ω・´)
路肩に残るコンクリートの壁。
かつてはここまで道幅があったのだろうね。
左下に作業小屋と思われる廃屋が見えました。
崩れかけたハシゴが立てかけられていました。
何か上にあるのかな?と思って見渡してみたのだけれど、特に何も見当たらず(´・ω・`)
何気に通過して来た道だけれど、考えてみたらこんな奥地によくぞ作ったものだと感心してしまう。
土砂の堆積したこの擁壁も、いつまでもつのか分からないよね。
路面を覆う苔達。
これもまた美しいのだ(*´ω`*)
ガレガレの足場を慎重に歩く。
滑ったら谷底の大洞川にドボンだ!
一見すると、これ行けるのか!?ってところもあったのだけれど、
観察すると踏まれた形跡があるんだよね。
こんな状況であっても、我々の様な同好の士はいるものだ(・∀・)
んん!!?
木立の向こうに巨大な岩が見えた!!
これはまさか、アレか!!?
そうなんだよね。
雲取林道の通行レポートによると、林道最深部付近に巨大な切り通しがあると言うのだ。
本日のまあも的目標で、この切り通し迄行ければ御の字だろうと考えていたのだ。
目の前にある岩場は、間違いなく切り通しの岩だ!
ついにここ迄やって来たのか!!
少し開けた路肩には、お誂え向きな倒木達が並べられていた。
ここでちょいと休憩して行くとしよう!
11:16
いざ本日のハイライト、巨大切り通しへ向かう!!
次回、『埼玉・雲取林道を歩く〜その2〜』に続く!