埼玉・雲取林道を歩く〜その1〜の続き

5月11日。
ナノレカワさんからお誘いを受けて雲取林道へやって来ました。
令和5年現在、廃道まっしぐらな雲取林道。
しかし、そこは現役林道とは異なる魅力に溢れた場所だった!

いざ、林道最深部へ向かいます!

11:16
しばし休憩の後、出発!
いよいよ核心部が見えて来た!!

おやっ!
ナノレカワさんが古い空き缶を見つけた!
良く見るとスプライトと書いてありますね。

おっ、しかもこれ、プルタブ式じゃんか!!
一体いつの時代のものなんだ!?

と思ってちょいと調べてみた。
どうやら昭和期に発売された、初期の頃のスプライトみたいですね。
何故、こんな崩落地に転がってるんだ??

来たぞぉ、切り通しの入口だ!
写真では伝わらないだろうけど、この時点で既にその規模感が伝わって来る!

おおおおおっ!!
この両脇に迫る、荒々しい岩の壁!!!

見上げれば、この迫力!!

恐らく、写真ではほとんど伝わらないだろう。。。
しかし、いざこの岩壁の下に立ち、見上げてみるとそれは圧倒的だ!!
ウェブの情報で仕入れていたとは言え、実物を目にした時の興奮は凄まじかった!!

見てくれよ、この荒々しい迫力!!
何度も「スゲーッ!」を連発してしまった。
いや、私以上にナノレカワさんのテンションの高さが凄かった!!
これまで何度もご一緒させて頂いたのだけど、ここまで大興奮のナノレカワさんは見た事がない!!
あー、あの時か、北精進ヶ滝以来かな?

ちょっと、クスッとなってしまった事がもう一つある。
この切り通しのしばらく前、ガレ場と平坦路の繰り返しを歩いている時の事だ。
ナノレカワさんが、
「こんなのが続くなら、つまらないかもね・・・」
みたいな事をボソッと呟いていたのだ。
その時と切り通しを見たこの時の、テンションの差たるやwww

中央付近に居るナノレカワさんとの対比。
その巨大さがお分かり頂けるだろうか?

この垂直に切り立った岩壁も見事だった!
漫画であれば、「ズゥーーーンッ!!」という擬音が付けられているに違いない!

おっさん二人が、たかが切り通しに大興奮する姿、ご想像頂けるだろうか?(´・∀・`)

切り通しの様子です( ´ ▽ ` )ノ

ひとしきり堪能した後、先を進みます。
何事もなければ、終点まではもう一息のはず!

切り通しの周辺はとにかく岩だらけ!!
足元には要注意だ!

振り返ってみる。
これもまたいいねぇ(*´ω`*)

しかあし!
ルンルン気分もこれまでだ!!
エグい崩落が我々を待ち構えていた!
慎重に歩きます!

一旦セーフティゾーンへ。
路面全体にふさふさの草が生えている(・∀・)

うおっ!
このオーバーハングした岩、、、
これもいつ崩れて来てもおかしくはないだろうねぇ(;´Д`)
頭上要注意だ!

ガードレールの下を潜る様に伸びる木!
これ、どちらが先に出来たのかな?(・∀・)

シャクナゲの群落があった。
シーズンなら良かったのに(´・∀・`)

そして再び大崩落地帯に突入!!

切り通しから先が、一番崩落の程度がキツかった!!
とにかく気が抜けないヽ(;´Д`)ノ

グニャリと折れ曲がるガードレール!

これは決して登山ではない!
林道を歩いているだけなのだ!
ただ、土砂や落石が半端ない訳でヽ(;´Д`)ノ

道が無いヽ(;´Д`)ノ
どこ歩くってばよ!!

高巻いてルートを探すナノレカワさん。

木につかまりながら渡る!!
ここも滑ったら谷底迄落ちていってしまいそう(;´Д`)

再びセーフティゾーンへ。

ふぅ〜、、、
緊張したぜぇ(´・∀・`)


そして、、、

我々の前に

それが現れた


そう、

行き止まりだ!!!

11:51

ついに、、、

雲取林道終点に到着だぁっ!ヽ(゚∀゚)ノ

いや〜、、、
まさか、ここまで来れるとは思っていなかった!
前回も書いた通り、切り通し迄行ければ御の字だと思っていたんだよね。
正に感無量と言った気持ちで、しばし立ち尽くしてしまったよ。。。

終点の先は植林帯となっていた。
かつてはここで林業が行われていたのだろうね。

どこから落ちて来たのか分からない巨石と、ひしゃげたドラム缶。

ナノレカワさんが面白いものを見つけた!
このビン、良く見て!

ビンの中で植物が芽を出しているじゃあないか!(・∀・)
このまま成長を続けたら、どんな姿になるのだろうね?

それにしても、なかなかに美しい様相じゃあないかい(・∀・)

人によって切り開かれ、そして再び自然へと還ってゆく。
静寂に包まれたこの光景に、しばし酔いしれた。

恐らくもう2度と来る事はないだろう、雲取林道終点で記念撮影ヽ(・∀・)ノ

12:00
名残惜しいけど、終点を後にした。

再び崩落地を越える!
カメラを構えるナノレカワさんの足元に注目!
一直線に切れ落ちる急斜面!
そしてその下には川が見えている!
気が抜けないぜ!!

んん!
動物の骨を発見!!

鹿の顎の骨だろうか?
周辺を見渡してみたけど、これ以外は見当たらず。。。

何とも美しい(*´ω`*)
廃道は独特の世界観を持っているよね。

切り通しが見えて来た!
ここから見る様相もまた素晴らしい。

12:24
おあつらえ向きな岩場に腰掛けてお昼を頂きます!(・∀・)

梅おにぎりが旨い!
ナノレカワさんはカップ麺を持って来ていたのだけど、
やっぱこの時期の気温でラーメンは少々キツいんだよねぇ(´・∀・`)

岩の上で寝そべる私。
何とも心地良い(*´ω`*)

13:15
では、帰路に着くとしましょう!

往路が大変なら、当然復路も大変な訳で。。。
油断せず、慎重に歩きます(`・ω・´)

路面一帯が川の様になっているところもあった。
見た目は綺麗なんだけど、路盤が心配になっちゃう(´・ω・`)

そして、私的なお楽しみタイムの始まりだ!
前回書いた通り、林道内の至る所に岩清水が流れ落ちていたんだよね。

そしてその周辺の苔達もまた美しかった(*´ω`*)

撮影に夢中になる私。
ナノレカワさん、お待たせしちゃってホントすみません(´・∀・`)

14:26
第二ゲートに戻って来たぜ!

ここから先は舗装路だ。
しかし、、、
微妙に登り坂となっていて、地味に足に来る(;´Д`)

歩いている途中、前回書いた、第二ゲート先の水位観測所脇に置いてあった自転車の主に遭遇した!
我々の後ろから自転車で走って来て、挨拶しつつ追い抜いて行った。
やはり川辺にでも降りていたのだろうか?

舗装路脇の岩壁の一帯、ここに見事な落差の岩清水ポイントがあった!!
ここはテンション上がったねぇ〜〜〜(゚∀゚)
雨季であれば、相当見事な光景が見れるに違いない。
夏場にちょっと見に来ようかなぁ?

岩清水と砂防堰堤の様子です( ´ ▽ ` )ノ

雲取林道キャンプ場(仮)迄戻って来た。
ここ、ガチで解放してくれないだろうか・・・?

最初の崩落地点へ。

と言うか、、、
先程の自転車、ここを担いで超えたのか(;´Д`)

去年の芝倉沢でも書いたのだけど、
芝倉沢から清水峠に抜けた自転車乗りの動画がyoutubeにあるんだよね。
ホント、車両担いで乗り越えるバイタリティには恐れ入るよ。。。

う◯こ発見!
多分プーさんかな?

15:44
鮫澤橋ゲートに到着!

ただいま、CRF君!
気温は24度なり。
約7時間の行程でした。
もっと夕方になる事も覚悟していたのだけど、出発が予定よりも早かったし、ペースも良かったですね。

余談だけど、今回はGPSログをとらなかったんだよね。
何故かと言うと、、、
ログスタートボタンを押したつもりが、押されていなかったからだ!
ミスに気がついたのが切り通しの時だった(´・∀・`)
ただ、今回はナノレカワさんもログとると言っていたので、
後でログデータ貰えばいいか!と思っていた。

ところが、、、
鮫澤橋に戻って来た際、何とナノレカワさんもログとれてなかったらしい。。。
と言う事で、今回はログ無しになりましたとさ(´・∀・`)

秩父湖休憩所に移動して、しばし休憩して行きます。

も・ち・ろ・ん、コーラで乾杯だ!(・∀・)

アイスも頂きましょう〜!
やっぱ、疲れた後の甘くて冷たいものは殊更旨い!(・∀・)

しばらく駄弁った後、解散となりました。
いや〜、今回は色々凄かったですねぇ〜。
ナノレカワさん、ホントお疲れ様でした!

所感だけど、
令和5年5月時点で言えば、登山経験さえあれば、こなす事は十分出来ると感じました。
ただし、リアルタイムで崩落が進行している&絶対メンテナンスされない事を認識して頂きたい。
レポートを書いている今も、更に崩落が進行している可能性もあります。
もちろん、携帯電波なんて入りません。
第二ゲート以降は人に出会う事はないと思うので、助けを求めるのはまず無理だと思います。
少なくとも、崩落地を歩いた経験が無い様でしたら、単独行は絶対やめた方が良いでしょう。
興味のある方は、そういったリスクを承知の上で、判断頂ければと思います。

この日、行程中は大分暑かったけど、もう梅雨入り目前なんだよね。
そろそろ低山は厳しくなって来そうです。
次はどこに行こうかなぁ?

では、また〜ヽ(・∀・)ノ