2022年3月21日
ぼちぼちと桜の開花報告が見られる様になって来ましたね〜。
そうそう、以前から気になっていた河津桜のスポットがあるんだよね。
見頃が終わる前に、ひとっ走り行くとしますか!
それともう一つ、先月ナノレカワさんが訪れた小鹿野町の木魂神社も気になっていたのだ。
こちらも向かってみたいと思います。
では、出発!
やって来たのはときがわ町の桃木農村公園の脇にあるダート区間。
知る人ぞ知る河津桜スポットだ。
何と言っても貴重なダートロードの桜並木!
かなり雰囲気が良いです(・∀・)
大満足(*´ω`*)
桜並木の先は貯水池で終点となってました。
写真には写ってませんが、そこそこ人の往来があったので長居はせずに退散します。
グイッと移動して高原牧場から首都圏自然歩道休憩地へ。
快晴ではないものの、まずまずの好天。
やはり高原は気持ちが良い(´ー`)
続いて粥仁田峠へ。
首都圏自然歩道休憩地から狭い分岐に入ると、『この先牧道です』の看板が立ってました。
牧道とは余り聞かない言葉ですよね。
牧場の道と言う事でしょうかね。
こちらは大霧山登山口。
ここに来るのは2014年の大霧山登山以来、8年振りです。
今回は登山ではないので、このまま粥仁田峠を直進します。
広々としていい雰囲気の場所に出た。
ここでも放牧されるのでしょうか?
おっと!
オオイヌノフグリ発見!(・∀・)
春だねぇ〜
送電鉄塔の脇を抜けて行く。
粥仁田峠から先は初めて来たのだけど、この一帯、かなり私好みの道だわ。
やがて路面はダートとなる。
一見すると林道の様だけど、多分市道かな?
ちなみにグーグルカー走ってますw
大満足(*´ω`*)
ダート区間は数百mで終了して、再び舗装路へ。
左手に武甲山を望む。
マジで良い道ですな。
その先でちょっとした広い路肩の場所に出た。
ぐるりと巻いたカーブの中央が空いてる感じ。
ズームで撮影。
武甲山と盆地を正面に望むロケーション!
では、ここでラーメンとしましょうかねヽ(・∀・)ノ
本日は出前一丁!
絶景を眺めながら頂きます(*´ω`*)
しかし、、、
ここでとても残念な物を見てしまった。
道の脇にごみを捨てるなの看板が立っていたのだが、
そのすぐ下には、、、
破棄された空き缶の山
業者の仕業なのか、それとも集団の仕業なのか?
中には酒の空き缶も混ざっていたので、ここで酒盛りでもやったのだろうか?
せっかくの好景観だと言うのに、
これを破棄した者達はこの汚れた空き缶を見て何も感じないのだろうか?
悲しくて仕方がない。。。
気を取り直して先に進みます。
ふと道の脇に鳥居を見つけました。
榛名神社の様ですね。
由来が記されてました。
面白い事に、どうやら昔はこの周辺は湖だったそうです。
近くには五輪塔や板碑が点在している様です。
残念ながら気付かずにスルーしてしまいました(´・∀・`)
本殿はこじんまりとした佇まいでした。
一礼して先に進みます。
降って来た所で再び広めの路肩がありました。
眼下には里山の景色が広がってました(・∀・)
もう少しすればこの辺りも桜が満開になるのでしょうね。
路肩に咲く水仙達。
ホント、春を感じますねぇ(´ー`)
次に小鹿野町の日本武神社へやって来ました。
日本武神社と書いてヤマトタケル神社と読みます。
そうなんだよね。
ここは私の好きな日本武尊を奉祀している神社です。
境内正面には本殿。
それ程規模は大きくない様ですね。
ご祭神は保食大神(うけもちのおおみかみ)と日本武尊です。
保食神とは、食物の神の様です。
ちなみに、残念ながら狼の狛犬は居ませんでした。
扁額の文字は金色で綺麗です。
手水舎には龍の彫刻。
こちらは神楽殿かな。
毎年春には例大祭が執り行われ、小鹿野歌舞伎が披露されるそうです。
※
2022年度の例大祭はコロナウィルスの影響により、中止が決定された様です。
本殿脇には境内社が並びます。
一番手前が摂社の様ですが、扁額の文字が読めず(´・ω・`)
裏手には長閑な田園地帯が広がってました。
社務所は閉まっており、御朱印を頂けず(´・ω・`)
さて、本日の目的地、木魂神社(きむすびじんじゃ)へ到着です。
日本武神社から5分程度の場所にあります。
県道209号線から入り、脇にある駐車場らしき広場にバイクを停めて歩きます。
舗装路を歩くと間も無く小さな鳥居が見えて来ます。
こちらの鳥居は両部鳥居ですね!
神仏習合の名残と言われています。
鳥居の脇に立つ石碑には参道改修記念碑とあります。
以前は本殿のある天狗山山頂まで山道を歩くしかなかった様ですが、
平成6年に、本殿まで続く車道が開設されたとの事です。
神社の由緒が記されてました。
山に住む天狗より剣術の奥義を授かった武芸者が、
天狗に対して感謝の意を示して祠を建立したのが始まりとの事です。
元々は寺もあったそうですが、神仏分離後は現在の姿になったとの事です。
こちらが平成年代に開設された参道で、車で登る事が出来ます。
こちらの石段は従来の参道の入り口です。
おやっ、男道とありますね!
危ないので舗装路で行く事を勧めていますw
せっかくなので私はこちらの男道から登ってみようと思います。
んが、、、
実は結構甘く考えてまして、大した道じゃないだろうと思ってオフロードブーツのまま来たんだよね。
登り口の先にある鳥居。
ちょっと嫌な予感がします。。。
結構急な石段が続きます。
ぐはっ!!
割とガチな山道じゃんか!!(;´Д`)
マジかぁー!
これブーツで登る様な道じゃねぇぞ!
いわゆる奥の院へ登る様な登山道だわ。。。
なかなか味のある景観ですな。
頂上まで大した距離がある訳ではないのだけど、靴のチョイスを完全にミスった。
よもやこんな登山道だったとは思わなかったわ(´・ω・`)
本殿前に到着。
この時の格好が冬用ライダージャケットにプロテクター装備のまんまだから、
もう汗だくなんだわ(´・∀・`)
ヤレヤレ、、、て感じで汗を拭う。
2017年の奈良俣ダムを思い出したわ。。。
こちらの石段もまた急な造りになっていて、ブーツだとちょっと厳しい。。。
コケない様に慎重に登ります。
本殿前に出ました。
両脇には狛犬が控えております。
そしてその狛犬が今回訪れた理由です。
お分かり頂けただろうか。
そう、狛犬が狼なんだよね。
しかし、ここで疑問が思い浮かびます。
木魂神社の由来を見る限り、狼信仰は見当たらないのだ。
ご祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)なのだが、こちらも狼とは無関係だ。
では、何故狼像なのか??
これについてウェブで検索をかけてみたものの、明確な答えを見つける事が出来なかった。
埒が明かないので、後日、神主様に連絡を取り、直接お伺いしてみました。
その回答は下記の通りです。
木魂神社の由緒としては狼信仰の歴史は特に無く、
狛犬についても、狼に見えなくもないかもしれないが、通常の狛犬ではないか。
との内容でした。
どうやら、神社サイドとしては狼の由来は伝えられてはいない様でした。
では、この狛犬は狼ではないという事なのか?
う〜む、、、
個人的には余り納得いってはいないのが正直なところ。
想像なのだけど、狼像の制作を依頼した人物の意図があるのだと思う。
その人物は恐らく神社関係者ではなく、信者ではないかと推測。
しかし、その意図が何であるかは追う事は難しいでしょうねぇ。
まぁ、これ以上は個人の妄想で補完したいと思います(・∀・)
では、改めて狛犬の造形を見ていきましょう。
こちらは阿形。
かなりすっきりとした形状で、牙のみが目立つ感じ。
背中には狼像に良く見られる肋骨の造形は無く、こちらもすっきりとしたもの。
面白いのが尻尾の造形です。
ピーンと上方に伸びた形をしてますね。
これ、狼像としては珍しい表現だと思います。
どういった意図があるのでしょうか?
もう一つ特徴的なのがこちらだ。
足の間には子供の狼(一応、狼と呼称させて頂きますw)が抱かれているんだよね。
子狼には小さいながら耳、目、鼻、そして前足が造形されてます。
かなり可愛いです(・∀・)
こちらの子を抱いた造形についても神主様に趣旨を聞いてみたのですが、
これについても明確な由来は伝えられていないとの事でした。
恐らくは、これも依頼主の何かしらの意図があっての事なのだと思います。
子供を厄災から守る、と言った意味合いなのかな?と推測してみる。
さて、如何でしょうか?
でもって、こちらが吽形。
阿形と同じくすっきりしたもの。
畳まれた耳が優しい感じですね。
背中も同様です。
さて、、、
ここで、おや?っと感じた人もいるかもしれませんね。
そうなんだよね。
この木魂神社の狛犬、荒川贄川にある柊木神社の狛犬とそっくりなのだ!
贄川と小鹿野ではだいぶ距離が離れているものの、何かしら所縁があるのだろうか??
この点についても神主様に尋ねてみたのだけど、やはり特に関連性は無い様でした。
石工が同じ可能性が高いと思うのだけど、如何だろうか?
こちらが本殿正面。
扁額。
木魂と書いてきむすびと呼称する様ですが、
何故むすびと読むのかは不明。。。
本殿脇にあるのがこちら。
木魂神社は毎年5月3日に例大祭が執り行われ、歌舞伎が奉納されるそうです。
ちなみに、御朱印はこの5月3日のみに貰えるそうです。
本殿前にある鐘楼。
こちらが木魂神社を特徴付けている。
鐘楼の脇に立つ石碑と、その由来を示す看板。
この鐘は霊鐘(れいしょう)と呼ばれている様です。
掻い摘んで言うとこんな感じ。
元々五穀成就(ごこくじょうじゅ)や村内安全を祈願し、鐘を神社に奉納した。
しかし、後に神仏分離の為に鐘が撤去され、一般民家に移された。
ところが、その後災いが続いた為、神に背いたものとされて神社へ返還されたとの事です。
5月3日の例大祭は、その鎮魂祭の様ですね。
裏手にあるこちらはバイオトイレです。
んでは、下山するとしましょう。
帰りはもちろん、男道は通りません(´・∀・`)
こちらの舗装路を降ります。
ただいま、CRF君!
木魂神社、楽しませて頂きました。
狼(山犬)の信仰については民間信仰として広まっているので、
日本武尊との関わりに関係なく信者に浸透しているのだと思います。
この木魂神社も、そんな中の一つなのかもしれませんね。